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ふぐを好んで食べた一茶と避けた芭蕉

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ふぐを好んで食べた一茶と避けた芭蕉

「ふぐを好んで食べた一茶と避けた芭蕉」

古くから、人々を魅了してやまないふぐ。

その食文化は古く縄文時代とも言われています。

そんなふぐも禁止されたり解禁されたりと紆余曲折あり現在の河豚食文化を確立させたのです。

近年ではふぐ食を海外の人々にも知ってほしいという活動が積極的で、市場などでの観光客向けにその場でふぐを捌いて提供しているお店もあるようです。

そんな活動が激しさを増す中、海外からは毒のある魚をわざわざ食べる日本人はクレージーだなどと否定的な発言をしている人も居るみたいです。

しかしこのような事は日本国内でも昔から起こっていましたので大したことではないのです。

というのも、江戸時代を代表する俳諧師の小林一茶と奥の細道で有名な俳聖の松尾芭蕉ですがこの二人はふぐに関してのとらえ方が全く正反対だったようです。

今回は一茶と芭蕉のふぐに関する意見についてご紹介します。

松尾芭蕉と小林一茶

この二人のふぐへの認識をご紹介する前に、軽く二人の事をお話います。

同じ江戸時代で俳諧師として活躍した二人ですが、この二人は同じ江戸時代に生きて居ながら出会う事は決してありませんでした。

というのも芭蕉は1644年に生を受け1694年に50年間の生涯を閉じています。

その69年後の1763年に一茶は生を受けるのです。

その為同じ江戸の時代に生きた二人の俳諧師ですが絶対に出会う事ない二人だったとです。

芭蕉は奥の細道などで有名な俳諧師です、一茶は特に芭蕉の様に地方を巡って本を出版したような記述はありませんが父親の発病から死、そして初七日までの約1ヵ月間を描いた「父の終焉日記」は私小説の先駆けと言われています。

一茶の有名な俳句としては「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」という物がありこれは、授業で習った方も居らっしゃるのではないでしょうか。

芭蕉のふぐ句

松尾芭蕉はふぐを避けていたと言われています。

確かに、ふぐ禁止令などもありましたし伊賀の国上の侍大将の、藤堂新七郎良清の嗣子・主計良忠に仕え、厨房役や料理人をしていた事もあるのでしょう。

その為に読まれた俳句というのが「あら何ともや きのふは過ぎて ふくと汁」「河豚汁や 鯛もあるのに 無分別」という句を呼んでいます。

この俳句は、ふぐに対する恐怖心が出ている俳句なのですが、1つ目の「あら何ともや きのふは過ぎて ふくと汁」という俳句には、どの部分には毒が無いか分かっていてもふぐの味噌汁を飲むのは嫌だという気持ちをよんだ一句なのです。

もう一つの句は完全否定型なのですが、他に美味しい鯛があるのになぜ毒のある河豚の味噌汁を飲まなければいけないのだろうか、本当に愚かな事だ。

というような感情の句になっています。

こうしてみるとかなりふぐ否定派の人だったのだなと感じますね。

一茶のふぐ句

小林一茶は芭蕉とは正反対でふぐの美味しさを堪能していたと言われる、「代のふぐ好きの様です。

その為ふぐに関しての句も肯定的な物を呼んでいます。

それが「五十にて 鰒の味を 知る夜かな」「ふぐ食わぬ 奴にはみせな 富士の山」という二つの句です。

この二つの句には芭蕉のふぐへの愛情が詰まっていると言われています。

というのもこの句の1つ目には50歳になってふぐの味を知ってしまった事への驚きが詰まっていますし、二つ目の句なんて完全にふぐ押しでふぐを食べない奴はあり得ないという様な一句になっています。

ひょっとしたら、50歳になった一茶は、芭蕉の句への現代で言うアンサーソングのつもりでこの句を詠んだのかもしれませんね。

一茶は日記の中でかなりの性欲を誇っていたと書かれています。

その性欲たるや、妻の妊娠中も交わり、一日に3回以上の性行為に臨んでいたようです。

一茶は58歳の時に脳卒中で半身不随になり言語症を患いましたがその性欲は衰える事は無かったそうです。

これはひょっとすると、ふぐを好んで食していたために、勿論白子も食すでしょうから性欲が有り余っていたのかもしれませんね。

否定派も居れば肯定派もしっかり居る

ふぐを食べる事に否定的だった芭蕉と、ふぐを食べる事に肯定的だった一茶の様に必ず両方の意見があるものです。

ネットやテレビでふぐは危険なのに食べるんですかとかいう情報を見たからと言って、否定的な情報に流される事だけはしないようにしましょう。

実は情報という物はマイナス的なイメージの方が人間の防衛本能の為に入ってきやすくなっている物です。

その為、一つマイナスなふぐに関する情報を見てしまうと、ふぐは危険なんだと思ってしまいがちですが、ふぐ料理は日本で長い歴史を掛けて食文化へと昇華されたものなのです。

ですからしっかりと免許を持った調理師が調理をすると安全に食せるようにできています。

それでも食べるのが怖い人には、こんな話があるのですが、日本は技術の国です、日本人は外国人よりも手先が器用なためふぐを綺麗に捌きます。

更に、気配りができる民族性なのでしっかりと処理したものしか提供しないのです。

この事からしっかりと処理をされますので安心できるふぐ料理しか提供されないと言えますので安心して食べてくださいね。

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