皆さんはやってはダメ!と言われると余計にやってみたくなる、という様な事はありませんか。
私はあります。
過去にやってしまったのは、大分の地獄めぐりにて98℃の源泉が沸いていて、危険ですので、触ってはいけませんという警告文がありました。
触ってはいけないけれど、本当にそんなに熱いの?という興味がわいてくるわけです。
その後はご想像にお任せしますが、人はこの様にダメだよと言われるとやってしまうという事があるものです。
しかし世の中には、ダメと言われている事をやってみて私の様に、普通に生活ができている人もいれば、ダメと言われていることをやって命さえ落としてしまうという方もいます。
そんな危険な事の中に、あの猛毒を持つふぐを食べるという事があります。
正確には、素人調理によって食べるという事なのですが、この素人による調理がいかに危険なのかという事についてご紹介しますので、今一度しっかりと考えてみませんか。
■ふぐの調理には資格が必要?
ふぐを調理して提供するには、ふぐ調理師の資格が必要です。
このふぐ調理師の資格は県ごとに設定されている為、資格の取得方法は様々です。
例えば実技がある場合もあれば、ビデオなどの講習を受講するだけで資格が取れてしまうなど、県によって違いはありますが、この資格が無ければ基本的にはふぐを調理して人に提供するという事はできないのです。
■資格を持たずに提供をするとどうなる?
ふぐ調理師資格を持っておらずして、ふぐを提供してしまうとどうなるの?という方が多くいらっしゃいますが、実際にはどのようになってしまうでしょうか。
逮捕や罰金といった物になるでしょうか。
基本的にふぐ調理師資格を持っていなくても調理はできますので、提供をした方もいらっしゃいます。
ちなみにふぐの場合には、食中毒によって責任が問われるということが多く、何か問題が起きてしまうと、業務上過失致死傷などの罪と、食品衛生法違反などの罪がかかってきます。
その為ひどければ刑事罰がありますし、罰金などの場合もあるでしょう。
ちなみに、何も問題が起きていなくても、ふぐ調理師の資格をもっていない状態でふぐ料理を提供するという事は、食品衛生法を違反しているという事をしっかりと考えておく事が大切です。
■素人調理が危険だと言われている理由
ふぐの素人調理が危険だと言われている理由はどのような部分でしょうか。
というのも、オニオコゼなどふぐの他にも毒を持っている魚というのは多く、そのような魚においては、調理師の資格は必要ないですし素人釣り師が捌いて美味しく食べています。
また、血に毒があると言われているウナギやハモなども、素人でも調理しますし料理をする上で何か特別な資格は必要ないですよね。
これには、ふぐの毒であるテトロドトキシンが大きく影響しています。
オコゼの毒は基本的に、背ビレなどのトゲに毒がありますので、身には毒はありませんので、素人でも簡単に調理ができますし、ウナギなどの毒は熱によって分解されるため、火を通すことにより、安心して食べることができます。
しかしふぐの毒であるテトロドトキシンは熱によって分解をされる事は無く、加熱したりするだけではそのまま毒が残ってしまうのです。
ですから綺麗に有毒の部分を除去し処理する必要が有るのですが、ウナギ同様に血液中にも毒がある為、毒が移ってしまわない様に、技術と知識が必要なのです。
■ふぐ毒にあたってしまうと?
ふぐの毒にあたってしまうとどうなるのでしょうか。
基本的に、ふぐの毒であるテトロドトキシンには解毒剤がありません。
その為ふぐ毒にあたってしまうと、死に至るケースもあります。
病院に行っても、解毒剤がありませんので、応急的な胃の洗浄をするだけの処置になります。
ですから、運が良ければ助かりますし、運が悪ければ助かりません。
現在は助かる可能性が高くはなっていると言っても、やはり無くなってしまう事もあるので、ふぐの毒は危険な物だと言えるのです。
ですからふぐはしっかりと知識や経験が或る人が捌き、調理をされて物を食べることが大切なのです。
■ダメと言われたから食べてみたいでは食べない様に。
素人料理はダメだと言われているふぐですが、冒頭でもお話ししたように、人はダメと言われるとやってみたくなるものです。
ですが、ふぐを食べるという事はかなりハイリスクです。
それによって、得られる物というのは、美味しいという満足感だけですので行ってみればローリターンだと言えるでしょう。
確かに、死ぬほど美味いという言葉はありますが、本当に死んでしまっては意味がありませんので、命を懸けてまでふぐを食べなくても、お金を払えば美味しく安全に食べることができます。
もしもお店に行って食べるお金や時間が無いという場合には、通販などもありますので、美味しいふぐを取り寄せて自宅で美味しく安全に食べてみてはいかがでしょうか。