皆さんは一夜干しという物を、ご存知でしょうか。
一夜干しというと、アジやサバといった魚や、イカなどを想像されるという方も多いのではないでしょうか。
一夜干しとは、文字通り一晩干したものを一夜干しというのですが、この一夜干しが好きという方も少なくはありません。
そんな一夜干しは、アジやサバなどだけではなく、多くの魚介類にあり、その中には強力な毒を持っている事でも有名なふぐの一夜干しもあるのです。
ふぐと聞くと、一夜干しのイメージよりもてっさ(刺身)やてっちり(鍋)などのイメージが強いかとは思うのですが、実はふぐの一夜干しは好きだという方も多く、知る人ぞ知るといったものというよりも、結構ポピュラーな物だと言えるでしょう。
特に生のふぐよりも、日持ちがしますのでお土産として購入される方も多く、送ったり貰ったりという事によって手元に届くという事が多いようです。
そんな一夜干しですが、貰ってもなかなか食べ方がわからないという方も少なくはなく、一夜干を貰っても迷惑だったりするという事もあり得るのではないでしょうか。
しかしふぐの一夜干しが好きだという方も多いので、食べてみると美味しいという事が多いのですが、調理の仕方が良くわからないという方も多いのではないでしょか。
そこで今回は、ふぐの白一夜干しの食べ方についてご紹介いたします。
■白焼き
ふぐの一夜干というとやはりスタンダードなのは白焼きでしょう。
グリルでないと焼くことができないのではと思ってしまう方も少なくはないようですが、実はグリでなくても焼く事は可能です。
どのようにして焼くかというと、おそらくどのご家庭にでもあるであろう、フライパンです。
フライパンでは、油を敷くためにやや脂っぽくなってしまうのではと思う方も少なくはないかもしれませんが、フライパンで白焼きをする際には、フライパンを敷かない様にして焼く事が大切です。
白焼きを焼く際には、しっかりと焦げ目が付くくらい焼くのがコツですが。
また何も味付けをせずにそのまま焼くのを白焼きといいますので、下手に味付けをしようとしなくても良いので、簡単で早く作るとができるので、ふぐの一夜干しの初心者の方にはおすすめです。
味付けをしなくても大丈夫?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一夜干しにはもともと作る際に塩が振られていますので、基本的には味が付いていますので、心配はいらないと言えるのです。
■フライ
魚のフライというと、何となく味付けが難しいという様なイメージを持っているという方が多いのではないでしょうか。
しかしそのような場合にもふぐの一夜干しを使うと、意外に簡単にできてしまうのです。
というのも、ふぐの白焼きには前述したように塩が振られている為、アジを付ける必要がありません。
というのも、魚などをフライにする際には、意外と味付けが難しく薄すぎては食べる際にまた醤油などが必要になりますし、濃すぎるとのどが渇いてしまうなどなかなかうまくはいかないという方も多いのです。
しかし一夜干しは、そのまま白焼きでも食べる事ができるくらいの塩加減なので、フライにしても味が濃すぎず、薄すぎずといったように、上手に作る事ができます。
お子さんが居らっしゃるご家庭であれば、ご飯のおかずにもなりますし、お酒を飲む際のは良いあてにもなりますので、ふぐのフライは白焼きとは違った食べ方をしたいという方には簡単ですのでおすすめです。
■炊き込みご飯
ふぐの一夜干しを焼くのにも、揚げるのにも飽きたという方にお勧めなのが、炊き込みご飯です。
ふぐは他の魚と違いそんなに魚臭さが無く、炊き込みご飯にしても全く気になりません。
また、淡白な味のふぐに良い具合に振りかけられた塩が、ご飯の味をより一層引き出してくれるため、やや上品な味の炊き込みご飯になるのです。
ネギなどを添えるだけで、視覚的にもやや上品な見栄えもしますので、目で見て舌で味わう事ができるふぐの一夜干しの炊き込みご飯は、また違った一夜干しの楽しみ方を教えてくれる事でしょう。
■全てに飽きたら
一夜干しをアレンジして食べることに飽きた方は、結局一周して白焼きに戻ります。
しかし、白焼きは食べたくないという方も中にはいらっしゃるでしょう。
そのような方にお勧めなのが、お茶漬けです。
途中の工程は白焼きと同じですが、白焼きをしたふぐをやや粗めのみじん切りにして、ご飯に乗せたお茶漬けは、あっさりとした中に白焼きにしたことによる香ばしさがあり口いっぱいに広がります。
また油を使わずに白焼きをする事で、あっさりとしたお茶漬けになりサラサラと食べることができるのです。
お酒のあてにはなりませんが、白焼きを食べて〆にお茶漬けというのもありなのかもしれません。
このように、ふぐの白焼きには工夫一つで色々な料理へと変化します。
白焼きやフライにしかしたことが無いという方は、次回食べる機会があっる際には他の食べ方を試してみてはいかがでしょうか。