ふぐと言うと美奈さんはどんなイメージを持つでしょうか?
毒があって危険な魚だというイメージをもっている人も少なくないでしょう。
しかし食べてみるととても美味しい魚で、特に刺身にすると淡泊な味わいとともに、コリコリとして弾力を他のしむ事ができます。
そんなフグ刺しですが、フグ刺しを始めて食べた時に多くの人が思ってしまうのが、なぜ困難い薄いの?という事ではないでしょうか?
ふぐ刺しは皿の柄が透けて見えるほどに薄く引かれています。
この薄さもふぐ刺しの楽しみの一つなのですが、初めて見たという人はこんなに薄く切る必要があるのかな?なんて思ってしまう事もあるのではないでしょうか。
特に嫌いな上司に呼ばれて参加した接待などの場でフグ刺しを始めてみたという人は、こんなにケチケチしなくても良いのにと思ってしまう人も居るかもしれませんよね。
そこで今回はふぐ刺しが薄い理由についてご紹介します。
フグ刺しが薄いのはケチだからではない
まずお伝えしておきたいことは決してふぐ刺しが薄いのは注文した人がケチだからではないという事です。
注文する度にふぐ刺しの薄さを教えてください何てラーメンの面の固さの様なごしょう危機はまずありません。
嫌ですよね「ふぐ刺し1つ!薄さはバリ薄で!」なんて注文聞きたくないでしょう。
基本的にふぐ刺しの薄さは決まっているのでふぐ刺しは基本的に薄い食べ物だ!としっかり認識していていただければと思います。
そもそもフグ刺しをそんなにケチケチして注文するのであれば、まずふぐ刺し以外の刺身を食べるのではないでしょうか。
いくら見栄っ張りの人であっても、そんな他の見方をしたふぐ刺しを部下や知人に胸を張って振る舞えませんよね。
なぜふぐ刺しは薄いの?
ふぐ刺しが薄い理由が注文者がケチだからと言う理由でないとするならば、なぜふぐ刺しは薄いのでしょうか。
その理由はふぐの身質にあります。
ふぐの身はほとんどが筋肉でできていますので言ってみれば筋繊維になっているという事なのです。
そのためフグは薄く切ってもコリコリとした食感が楽しめます。
また全体が筋肉であるために、ふぐの身を唐揚げや鍋に入れるとしっかりとしたまるで肉の様な食感になるのですが、それはふぐの身が筋肉であるためです。
筋肉は基本的に強く切れにくい肉です。
このためお肉なども生焼けだと固かったという経験がある人も多いのではないでしょうか。
ふぐの肉も同じで、火を通すと簡単にかみ切れるくらいにはやわらかくなります。
しかし生の時にはかなり固くしっかりと飲み込めるくらいに噛むまでにかなりの時間が掛かってしまいます。
そんな固いフグの肉を必死に食べるとなると流石に疲れますし、味を楽しむ事さえできませんよね。
むしろそんな固い料理を出されてもそんなに食べないでしょうから余って仕方ないという状況になってしまう事でしょう。
そのためふぐ刺しは食べやすさと、ふぐの味や歯ごたえをしっかりと楽しめる薄さになっています。
ふぐ刺しを薄く作るのは難しい?
ふぐ刺しを薄く作るのは誰でもできそうな気がしませんか?
しかし意外にやってみると難しく、綺麗に一定の薄さでふぐ刺しにできるようになるまで数年かかります。
またフグ刺しは切るではなく引くと言われるのですが、ふぐ刺しを引くときには包丁を引くようにして繊細に切っているのです。
ふぐ刺しを引くときに使われる包丁も普通の刺身包丁とは違う物を使用されており、ふぐを引くのは一朝一夕でできる物ではないのです。
だからこそふぐ刺しは芸術の様に重宝されており、ふぐ料理は高級な料理だと言われています。
ふぐ食人の腕によりふぐの厚さも違いますので、一つのお店だけでなくできれば数件のお店を回ってみると職人技の凄さに気付けるかもしれませんね。
ふぐは素人が捌かない
ふぐを捌いて自宅で食べたという人が年間に数十人救急搬送されています。
これはふぐのテトロドトキシンをしっかりと除去できていないのが理由で、食べた身にふぐの毒が付着してしまった事が原因です。
おそらく食べた時にピリピリとした感覚があるはずなのですが、中にはピリピリとした感覚が旨味の1つだと勘違いをしている人が居ます。
このピリピリはふぐの神経毒で舌が麻痺している証拠なのでとても危険です。
またふぐの有毒の除去には知識と腕が必要ですので、素人が見様見真似で捌けるものではないでしょう。
もしもふぐの毒にあたってしまうと命を落としてしまうほどの中毒症状が出る可能性もありますので、本当に危険です。
サスペンスなどで聞く青酸カリよりもはるかに強い毒素のあるテトロドトキシンは本当に少量で人間を死に至らしめてしまいますので、注意が必要です。
一番は素人は絶対に捌かないという事であり、捌いたとしても人に提供をする事はしないようにしましょう。
自分で食べる分には自己責任ですが他人に提供すると様々な罪に問われる可能性もありますので、注意をしてくださいね。