ふぐの美味しい食べ方と聞かれて、皆さんはどのような料理を思い浮かべますか。
ふぐ刺し(てっさ)でしょうかそれともふぐちり(てっちり)でしょうか。
中には、炊き込みご飯やふぐの刺身丼と答える方も少なくはないのではないでしょうか。
ふぐは確かに、多くの食べ方がありますので、人それぞれ美味しいと言う食べ方がある事でしょう。
そんなふぐ料理の中でも、刺身や鍋に次ぐのが、王道ともいえる唐揚げではないでしょうか。
最近は、唐揚げ様に加工されている物がありますので、簡単に唐揚げを作る事ができますので、挑戦をされた方も多いのではないでしょうか。
しかし、ふぐの唐揚げは揚げ過ぎると身が硬くなってしまい、パサパサの唐揚げになってしまうので、やや難しいと思うかたも少なくはないのではないでしょうか。
そこで今回は、ふぐの唐揚げを美味しく揚げるためにはどうしたら良いんのかをご紹介します。
■ふぐの唐揚げを揚げ過ぎてしまう理由
ふぐの唐揚げを揚げ過ぎてしまう理由の一つは、ふぐの鮮度ではないでしょうか。
と言うのも、ふぐを唐揚げにしてしまう場合の理由とは、ほとんどの場合が、新鮮ではないと言う理由です。
その為、生では食べられないふぐを唐揚げにするという固定概念からか、しっかりと火を通さなければ、食あたりを起こしてしまうと言う様な考えを持っている事が揚げ過ぎてしまうそもそもの理由だと言えるのです。
と言うのも、しっかりと火を通そうとしてしまうが故に、きつね色を通り越してあげてしまうのが原因です。
強いて言うならば、アラカブ等の根魚をしっかりと骨まで食べられる様にするくらいと同じ要領で揚げてしまう為揚げ過ぎてしまうのです。
確かに、良いタイミングと言うと少々難しいですし、揚げていなければ生ですから、危険ですよね。
ではどのようにしたら良いでしょうか。
■基本はきつね色
やはり揚げ物の基本と言えばきつね色ですよね。
しかし、実際に揚げ物をしていると、揚げている泡できつね色かどうかなんて確認するのは少し難しいです。
更には、浮き上がってきたころには、既に揚げ過ぎなんて事もありますで、やはり少し難しいですよね。
そこで、きつね色になったかどうかをしっかりと菜箸で油から上げて確認をしながら揚げる事がポイントとなるでしょう。
■実は2~3分で良い?
ふぐの唐揚げを作る際に、揚げる時間と言うのは実はそれほど長く名うて良いようです。
と言うのも、ふぐの唐揚げ用に加工をしてある製品は、基本的に開いた状態になっている為、普通の魚の素揚げなどと違って火が通り易いという事が理由です。
私も、初めてふぐを揚げた際に考えたのですが、ふぐをカラッカラに揚げると骨までサクッと食べる事ができるのではないかと思った物です。
しかし、根魚等は揚げれば揚げるほど、骨まで食べられる様になりますが、ふぐの骨は太く硬い為、いくら上げても骨まで食べられるようにはならないのです。
骨は、サくさクにはならないのですが、身の部分はパサパサになってしまう為に、言い方はよろしくないですが、不味くなってしまうのです。
その為、ふぐを長時間油で揚げるメリットは無く、外側がサくさクで、中はふっくらの状態を目指す事が一番良いと言えるのです。
そこで、一番外側がサくさクで内側がふっくらとなると言われていて、唐揚げ用のふぐの加工品を販売しているお店のオススメの揚げ時間は2分から3分だと言われているようなのです。
■温度が重要
揚げ過ぎないようにと言うと、弱火でじっくり上げれば良いと言われてしまいそうですが、そうでも無く、一気に高温で揚げた方が外側をサクッと揚げる事ができるのです。
そんな、サクッと揚げるのに最適な油の温度はと言うと、170℃から180℃だと言われています。
高温で一気に揚げる理由は、外をサクッとするだけではなく、早い段階で外側を固める事で、水分をしっかりと内側に水分を止める事ができる為、美味しく揚げる事ができるのです。
■上げあがったら塩を一振りか酢がオススメ
ふぐの唐揚げは、揚げたてに塩を振って食べると美味しいですが、酢でも十分美味し為、お好みで食べていただければと思います。
しかし、掛け過ぎは良くないので、加減を確認しながら最適な感じを探して食べると良いでしょう。
この様に、唐揚げ用に加工されている物であれば簡単に唐揚げが作れる為、唐揚げを作りたい場合には加工品の方が便利で美味しいと言えるでしょう。
しかし、もしも身欠きふぐを使って、衣付けからする場合には、揚げる前に塩や塩コショウを掛けても美味しいでしょう。
しかし、身欠きふぐを使用すると、少々手間が掛かるなどの事もありますので、やはり加工されている物を使用してみてはいかがでしょうか。
高温で短時間揚げるだけですので、あっという間にふぐの唐揚げが作れますから是非試してみてはいかがでしょうか。
美味しいふぐの唐揚げを食べるとまた、食べてくなってしまいますよ。