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ふぐの雑種化による危険性

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ふぐの雑種化による危険性

現在日本の近海には多くのふぐが生息しています。

しかしそのふぐの中のほとんどは、毒の有無や毒のある部分というのが知られていないのです。

その為、毒があるか無いか分からないふぐはきけんな為、食してはいけないとされています。

そんなふぐはひょっとしたら、高級食材とされているとらふぐよりも美味い可能性がありますが、死んでしまっては意味が無いので、食すわけにはいきませんよね。

そんな中、最近話題になっているのがショウサイふぐとゴマふぐの雑種なのです。

このショウサイふぐとゴマふぐの雑種には、今後の日本のふぐ食文化に対する危険性を警鐘しているのです。

そこで、今回はそんな雑種のふぐによる今後のふぐ食文化への危険性についてご紹介します。

雑種が増えたのはなぜ

ショウサイふぐとゴマふぐはそもそも、太平洋側と日本海側に生息している為、この2種が基本的には交配するという事はあり得ないはずなのです。

しかし、現実に交配した個体が居るという事は、何かしらの原因があり交配をしてしまったという風に考えるのが普通かと思います。

その原因は、人為的もしくは自然に交配をする何かがあったのかもしれませんね。

特に、誰かが飼っていたショウサイふぐとゴマふぐが交配をして孵化した雑種のふぐを海へ捨てたと考えると、少々無理があるかなと思うのです。

というのも、そもそもショウサイふぐやゴマふぐはくさふぐの様に小さな個体では無いため、飼育をするふぐとしての需要がまずないという事と、この2種類のふぐを交配させる鵜メリットが見当たらないという事です。

更に、誰かが交配させたふぐを海へ捨てたとしても、この広大な海のほんの一粒ですので、こんなに話題になる事はまずありえないと言えるのです。

その為、人為的な原因は見つからないのです。

では、自然界の何かが問題だと言えるのですが、これはこの数年間言われ続けている温暖化が原因だと言えます。

というのも、もともと日本海と太平洋側では海水に若干の温度さがある為、ショウサイふぐとゴマふぐの住み分けができていたのです。

しかし、温暖化により太平洋側と日本海側の海水温が同じになってしまった事によって、ショウサイふぐとゴマふぐの住み分けが崩れてしまい、交配をしてしまったと考えられるのです。

そんなショウサイふぐとゴマふぐの雑種は、ゴマふぐの特徴もショウサイふぐの特徴も両方を持っていることが特徴で、本当にゴマふぐとショウサイふぐのハーフなのだという事がしっかりわかるような個体なのです。

雑種が増えたらどうなるの

現在の段階で、このショウサイふぐとゴマふぐの雑種は、どこに毒を持っているのかが分かっていない為、食すことができない状態です。

確かに、ショウサイふぐもゴマふぐも、筋肉(身)の部分と精巣(白子)の部分は無動とされている為食すことができるふぐなのですが、この雑種のふぐが同じ場所には毒を保有していないという正確な保証ができないのです。

というのも、このふぐは言ってみれば突然変異的なふぐになる為、親とは違い体の全てに毒を持っていてもおかしくはないのです。

逆説もあり、毒を持っていない可能性もありますが、食べない事が一番の様なのです。

しかし、もしもこの雑種のふぐが増えてしまうとどんなことが起こるのか、と思っている方も多いですよね。

この雑種のふぐ例えるならばハーフです。

今はこのハーフが生まれているような状況になっていますが、親である純粋なショウサイふぐと純粋なゴマふぐはハーフが増えるとそれだけ生まれなくなります。

そうなると、ショウサイふぐやゴマふぐは姿を消す(絶滅)という事が起こります。

そうなってくる頃には、現在のハーフからクォーターへのバトンは繋げられており、純粋種に代わって繁殖が行われていくのです。

現団段階で、ハーフのふぐがもしも食べる事ができたとしてもクォーターになって場合にはまた変わってしまう可能性もある為、ここまで繁殖をしてしまうと、どちらがハーフでどちらがクォーターか判別ができないという状況になってしまうのです。

こうなってしまうと、見分けがつかないのに毒の有無が違うふぐが誕生してしまう可能性が出てくるため、食べる事が全くできなくなるのです。

今はゴマふぐとショウサイふぐに関してのみの問題かもしれませんが、もしかしたらこのクォーターととらふぐや他のふぐが交配をしてしまう可能性だってあります。

そうなってしまっては、現在の様に安心して天然のふぐを食べる事はできなくなるでしょうし、養殖のふぐを食べるというふぐ文化にシフトせざるを得ない状況になってしまうのです。

この様に温暖化によって、ふぐの住み分けの環境が乱れてしまうと、ふぐのなあだ毛ではなく、私たちの食文化であるふぐ食という物までもが存続を危ぶまれてしまうのです。

これ以上交配が進む前に、専門家による何かしらの一手を投じなければふぐを食べられない未来がやってくるのも時間の問題なのかもしれません。

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