ふぐと言えば毒のある危険な魚だというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
しかし毒のあるふぐも毒のある部分を取り除くと、安全に食べる事ができる美味しい魚でもありますよね。
そんな美味しいふぐですが、安全に食べる事が出来ないと最高に美味しく食べる事は出来ないといえるでしょう。
というのもふぐには皆さんもご存じのように、毒があります。
この毒はテトロドトキシンという超強力な神経毒です。
このテトロドトキシンは神経毒といっても、通常の神経毒とは違いナトリウムチャネル系に作用し、完全に神経伝達を阻害してしまうため呼吸さえもできなくなってしまうので致死率も高い毒となっています。
またテトロドトキシンに関しての研究は行われていますが、まだしっかりと理解されていないことが多く、テトロドトキシン中毒時の治療法さえありません。
そのためふぐを食べる際には安全に処理をして食べる事が大切で、しっかりとふぐ調理師が調理をしたふぐを食べる事が大切です。
しかし中にはふぐ調理師免許を持っていない調理師が調理をして提供をしたふぐが原因としてふぐ毒中毒になってしまった事件もありましたので、不安だという方はふぐ毒が残っている際にどのような状況になるのかという事を知っておくと良いでしょう。
□ふぐ毒が残っているもしくは身移りしている場合の見分け方は?
ふぐを食べたいけれど安全な物かどうか心配になりますよね。
基本的に間違いのない様なお店で食せばいいのでは?と思う方も少なくはないですよね。
しかし旅行先でたまたま入ったお店でふぐが提供されている、もしくは行きつけのお店でたまたま提供されるという事もあるかと思います。
そのようなときにふぐの毒が残っていればどのような感覚があるのかという事を知っていれば、安心して食べる事ができますよね。
そもそも冒頭でもお話したように、ふぐの毒は神経毒です。
そのためふぐの毒を鎮痛剤として利用されることもあるのですが、ふぐの毒が残っている際に口に入れるとピリピリとした間隔があるといわれています。
これは神経毒であるために、麻痺を起こしてしまうためです。
病院で麻酔を受けた事があるかと思うのですが、局部麻酔の場合に少しピリピリした感覚があるかと思います。
その感覚が口の中に感じられた場合には神経に麻痺を起こしている証拠ですので、毒があると考えて間違いないといえるでしょう。
しかしこのピリピリ感があるという話は、多くの人が話を聞いただけではないかと思います。
確かに神経系の毒であることから、ピリピリ感じがあるだろうとは思いますがそれを確かめる事はとても危険ですので、一番は本当に信頼できるふぐ料理を食べるという事でしょう。
□温めても無駄?
ふぐの毒が残っていると気にはピリピリするといわれていますが、温めたらしないのではないかと思う人も居ますよね。
しかしふぐの毒であるテトロドトキシンは温めても分解はされませんので、たとえ焼いたとしてもピリピリとした感覚は残っています。
ですから温かいふぐでもしっかりと確認はできる事でしょう。
ふぐの毒は基本的に300℃まで加熱をしても分解される事はありません。
そのためふぐの有毒部分を処分する際には、ただ焼却するだけではなく焼却後の灰に特殊な薬品をかけて処分するのです。
そのため、個人でふぐを調理するとどうしても生ごみとして処分するしかないために、適切なふぐの処理がされない事がありますので、本当に素人が個人で調理する事は危険だといえるのです。
□ふぐの毒に当たるとどうなるか?
ふぐの毒に当たってしまうとどうなるのでしょうか?死んでしまうと思う方が多いですよね。
確かにふぐの毒に当たると死んでしまう可能性は大いにあります。
過去に多くの人々がふぐの毒に当たり亡くなっていますので、死んでしまうというのは間違いないでしょう。
しかし最近は医療も向上していますので、なんとかなるだろうという人も居ますよね。
ですがふぐの毒に関する研究は今の時点でしっかりと改名されていませんので、病院へ行ったとしても応急処置をしてもらうしかないのです。
例えばふぐの毒を現状以上に体内に吸収しないように胃を洗浄したり、呼吸ができなくなってしまうために人工呼吸器を装着するなどの方法をとるしかありません。
というのも、ふぐの毒で死ぬ場合にはほとんどの場合が、昏睡からの窒息死ですので強制的に人工呼吸器で肺に酸素を送り込むことでふぐの毒が排出されるまでの時間を稼ぐことができます。
しかし助からない場合もあり、病院へ行かない場合には死んでしまいますし病院へ行ったとしても死んでしまう可能性があるという事です。
そんな危険なふぐですからしっかりと毒の処理をしてある物を食べる事が大切なのです。
適切処理をされているふぐであれば美味しくまた安心して食べる事ができますので、しっかりとふぐ調理師が調理をしたふぐを食べるようにしましょう。