日本一のふぐの町として知られる、山口県下関市ですが、この地方では昔からふぐは福を呼ぶ魚として愛されているのです。
そんな下関でふぐの取引が最もされているのが、北九州の門司港の対岸に位置する唐戸市場です。
唐戸市場には、本当に多くの鮮魚をはじめ、多くのふぐが並んでいます。
市場がオープンするのはまだまだヨガ明けきらない深夜なのですが、多くの観光客や漁協関係者によって本当に多くの人であふれています。
下関地方では福にかけてふぐの事を「ふく」と呼んでいるのです。
そんな「ふく」を沢山扱う唐戸市場には、福を呼ぶと言われている物があるのです。
そこで今回は、唐戸市場にある福を呼ぶあるものについてご紹介します。
■福を呼ぶあるものとは?
福を呼ぶある物とは、福招金(フクマネキン)という物です。
何かというと、唐戸市場がある下関市にはいたるところにふぐ(ふく)の置物が点在しているのですが、その中でも唐戸市場の2階で来訪者をひっそりと待ち構えているマネキンが福招金なのです。
この福招金は、他のマネキンとは違いひときわリアルに作られているのが、福招金なのです。
この福招金の横には、「僕はフクマネキン(福招金)。唐戸市場のマスコットです。僕の顔をなでれば、ご利益があるかもよ。一緒に写真に写れば開運の始まりです。いつでも唐戸市場で貴方を待っています」と書かれています。
このマネキンの目はどこかユーモラスな目をしている為か、どこかいじらしい文面からか、観光客に大人気で、写真を撮っている方が多いのです。
そんな、福招金の口の中には、多くの小銭が入れられているようで、多くの人たちが本当に福招金のご利益にあやかりたいと思って来訪して、お賽銭を上げていったようです。
そんな福招金ですが、見つけるのは唐戸市場の広さから大変なのです。
■フクマネキンを見つけてご利益を
前述した、福を呼ぶとされている唐戸市場の福招金ですが、唐戸市場は多くの建物がある為探し出すのは大変なのです。
その為、意外と大きいマネキンなのですが、よく探さないと見つける事は少し難しいのです。
例えば、通常であればガイドブックなどにヒントがあったりするはずですが、唐戸市場のホームページからダウンロードできるガイドブックにも、マネキンの位置やヒントは書いてありません。
ガイドブック内にはただ、探してみてねと書いてあるだけの為、ガイドブックを見てのカンニングもできないと来ているのです。
その為、躍起になって探す観光客も多いようですが、なかなか見つける事ができずに諦めて変える人も多く居る様です。
市場内の方に聞くと教えてくれるだろうと思っている方も居らっしゃるかと思いますが、聞かないと、福招金の話すらしてはもらえません。
というのも、唐戸市場内の事を聞いたとしても、販売者側からは寿司の情報はありましたが、マネキンの話は全くありませんでした。
そこで、ふぐにまつわる物と聞いても教えてはもらえないという状況の様で、場所を聞いても自分で探すようにとしか言われません。
この様に、ガイドブックにすら場所が書いてない、市場関係者も教えてはくれないという事で、本当に福招金の存在を知らないという人は、知らないまま帰っていくのです。
その為、福招金の場所は私もこのお話の中ではお教えすることはできないのですが、福招金とであってほしいので、マネキンがありますよという情報だけはお話させていただいたのです。
■なぜ教えてもらえないのか
そもそも、唐戸市場のマスコット的な位置づけのマネキンの位置をなぜ教えてもらえないのでしょうか。
これは、おそらくご利益に関係しているのではないでしょうか。
というのも、福招金は福を呼ぶマネキンです。
人に教えてもらって見つける事ができたとしてもありがたみは半減しますし、ご利益も半減しそうです。
更にポンポン福を呼ぶ福を呼ぶ福招金に出会う事ができるとしたら、それもそれでありがたみがありませんよね。
自力で探して、見つける事ができた時の喜びが大きいほど、そして見つけるまでが大変なほどご利益があるのです。
さらにあまり多くの人が見つけられないからこそ、ゆっくりとご利益を祈願する事ができますし、写真を取る事ができるのです。
この福招金を探すこと自体を、唐戸市場のアとらクションと考えれば、なかなか見つからない事で、人が留まるという効果がありますので、売り上げにも貢献しそうです。
という事は、唐戸市場にまずは福を招いているマネキンなのかもしれませんね。
この様に、唐戸市場には多くの人が楽しめるような工夫がなされています。
マネキン以外にも、食や遊覧船、ヘリコプターや水族館と本当に周辺で一日中時間を過ごす事もできるのです。
子供や奥様は水族館へ行かせて、お父様たちは唐戸市場で新鮮な魚やふぐを堪能しながら、福を招く福招金を探してみるのはいかがでしょうか。
きっと最高の一日にそして最高の福がやってくる事間違いなしですよ。