「下関ふくの日祭り」
毒があり素人の調理では食すことができないふぐですが、このふぐについては各地方ごとに多くの呼び方があります。
関西地方では当たると死ぬという事から鉄砲に掛けて河豚の事をテッポウと呼ぶなどの地域もありますが、基本的にふぐの別名は縁起の悪い物が多いようです。
しかし、山口県ではふぐの事を「ふく」と呼んでいて、これは福に掛けた呼び名だという事なのですが、確かにふぐは山口県(下関)に多くの注目を集め、ふぐ料理によっての発展を呼び込んだ正に福の神なのです。
そんな「ふく」にかけて2月9日より山口県では多くのふぐに関する催しが開催されているのですが、それに近い2月11日には「下関ふくの日祭り」加害されているようなのです。
2月11日と言えば毎年祝日になっているので、毎年11日に開催されている催しの様です。
今回はこの「下関ふくの日祭り」についてご紹介いたします。
■なぜ下関で行われているのか
ふくの日祭りが行われているのは下関の南風泊市場です。
ふくの日祭りがおそらく他の県で行われてしまうとふぐの日祭りになりますが、下関だからこそ「ふくの日祭り」なんですよね。
しかし、なぜ下関で「ふくの日祭り」が行われているのでしょうか。
実は、この南風泊市場はふくの取扱量日本一を誇る市場なのです。
そんな南風泊市場がある事が一番の理由のようにも思えるのですが、その他にも下関だからこそ「ふくの日祭り」をあるのですが、やはりふぐの解禁が日本で一早く行われた場所だという事も関係しているようです。
更に、今やふぐは全国どこでも食すことができるようになり、下関の特権では無くなってしまいました。
もともとは、ふぐ関連業者やふくに感謝をする事が目的であったふく祭りでしたが、最近は更に新しい意味も含まれているようにも思えます。
というのも下関のふくを全国へPRするという目的もあるようで、一種の町おこしの役割を今では担っているようなのです。
しかし、そうだからと言って否定しているのではありません。
町おこしをどのようにして行っていくか、これは全ての市町村が直面している問題なのですが、下関にはこの「ふく祭り」期間に多くの観光客などが訪れますので、大変賑わっているのです。
このような場所を設けて、下関とふくの関係性や下関をもっと知ってもらうという事はとても大切な事なのです。
■どんな催しがあるのか
前述した通りふくの日祭りは、下関のふぐPRの場を兼ねています。
そこで行われる催しは、市場ならではの物が多く、私が目を引かれたのは、ふく鍋1,000食の無料提供(先着順)でした。
私の中でのふぐ料理は高級品だったため、ふく鍋の無料提供なんて夢の様な話だったからです。
そんなふく鍋の無料提供の他にも、ふく刺しやふく関連製品の即売、近海で捕れた新鮮な魚介類の即売などが行われます。
また最大の目玉が、袋せりで行われるオークションです。
オークションの為運が良ければ、低価格で「ふく」を購入する事ができますし、購入した「ふく」の料理方法が分からないという方には参加費が3,000円必要ですが、事前に予約をしておく事で調理教室に参加する事が可能です。
その他にも大抽選会では、ふく刺し等の豪華賞品が当たる等本当に「ふく」を堪能するには絶好の祭りと言えるでしょう。
その様な「ふくの日祭り」は本当に大勢の人々でにぎわっているのです。
■開催日は毎年建国記念日
冒頭にも触れましたが、「ふくの日祭り」の開催日は毎年同じ日に行われています。
それは、2月11日「建国記念日」なのです。
折角ふくの日祭りに参加してみるのであれば、ホテルを予約して参加をしたいという方も多く居らっしゃる事でしょう。
しかし、開催日が毎年同じなので、ホテルなどの予約を取るのも至難の業と言えるでしょう。
その為、おそらく数年先まで毎年満室なんて事もありえますので、車中泊で参加をされる方も少なくないはずです。
そこまでする価値があるのかと思われる方も少なくないでしょうが、本当にそこまでしてでも一度参加してみるほどの価値のある祭りなのです。
■子供も楽しめるふく祭りに一度参加してみませんか
「ふくの日祭り」は大人が楽しめる様なイメージが強いかと思いますが、そうでもありません。
子供に人気なのが、とらふぐのつかみ取りです。
普通であれば過程で見る事が出来ないとらふぐですが、「ふくの日祭り」に至ってはとらふぐを間近で見る事も出来、子供たちには絶大の人気を誇っています。
その他にも、消防車と警察車両の展示などもあり、大人だけではなく子供もしっかり楽しめるように考え込まれていますので、家族連れで祭りに参加してみてはいかがでしょうか。
全ての人が楽しめて、美味しいふぐが食べる事が出来るほか、美味しい新鮮なふぐが手に入る祭りなのですが、参加をしてみないと良さはわかりませんよね。
一度家族連れで「下関ふく祭りに」参加して、祭りの良さを堪能し一年間の福を呼び込んでみませんか。