食べられるふぐの種類
ふぐと聞くと全てのふぐが肝や血液に気を付けると食べられると食べる事ができると思っていませんか?そう全てのふぐが食べられるわけではないので気を付けてくださいね。
とは言っても、ほとんどの方がふぐを食べる時は専門の知識がある人が調理を基本的にしてくれますので食べられないふぐを食べる事は無いと思います。
そこで、今回は食べられるふぐの種類と食べも大丈夫な部位をご紹介します。
■ふぐは全33種類
ふぐと一言で言ってもその種類は豊富で33種類のふぐが日本近海の海で生息しています。
その中でも食用に適しているとされているのは22種類さらにこの中でも特定の地域などの水揚げなら可となっているのが3種類なので、日本の近海で漁獲され尚且つどの県で水揚げされても食用として食べる事の出来るふぐは19種類なのです。
この種類を知っておかなければ、万が一自分で捌こうものならば間違った種類を口にしてしまう危険性がありますので今回は19種類+3種類の名称と食べられる部位を説明しながらご紹介していきます。
■筋肉(身)が食用とされるふぐ
基本的に食用として提供されているふぐ全てが筋肉(身)の部分を食すことが可能です。
種類としては、「とらふぐ、カラスふぐ、マふぐ、シマふぐ、ヒガンふぐ、ショウサイふぐ、くさふぐ、ゴマふぐ、コモンふぐ、アカメふぐ、サンサイふぐ、しろさばふぐ、クロサバふぐ、カナふぐ、ヨリトふぐ、メふぐ、ハコふぐ、ネズミふぐ、ヒトヅラふぐ、ハリセンボン、イシガキふぐ、ナシふぐ」の22種類です。
しかしこの中の3種については漁獲場所が決まっておりその場所で漁獲された個体に限り食用可となっています。
■漁獲場所によって食用可となるふぐ
漁獲場所により食用可となるふぐが居ますと先ほどお伝えしましたが、次の3種類となります。
「コモンふぐ、ヒガンふぐ、ナシふぐ」の3種類です。
コモンふぐとヒガンふぐは岩手県越喜来湾及び釜石湾、宮城県雄勝湾で漁獲された個体以外のふぐが食用とすることができます。
ナシふぐは、有明海、橘湾、香川県、岡山県の瀬戸内海域漁獲された個体に限り食用として食べる事ができるようになっています。
これはふぐの生息している海域に生息している貝類などのふぐの餌となる生き物の違いによるものと言われていますので、温暖化などで他海域の生物が入ってしまうと食用として適さなくなってくる恐れがありますよね。
■皮を食用とされるふぐ
筋肉(身)が食用だからと言って全てのふぐの皮が食用にできるわけではありません、皮に毒を持っているふぐはより多く居ますので、食べる事の出来る種類はグッと少なくなります。
皮を食べる事の出来るふぐは「とらふぐ、カラスふぐ、シマふぐ、カナふぐ、しろさばふぐ、クロサバふぐ、ヨリトふぐ、イシガキふぐ、ハリセンボン、ヒヅラふぐ、ネヅミふぐ」の11種類です。
この種類には漁獲場所で食せないふぐはありませんので大丈夫ですがこの種類以外のふぐの皮には毒がありますので絶対に食べないように気を付けましょう。
■精巣を食べる事ができるふぐ
意外と毒があるイメージな精巣ですが皮よりも食べる事ができる種類は多いんですよ知っていましたか。
精巣を食べる事ができるふぐは「ショウサイふぐ、マふぐ、メふぐ、アカメふぐ、とらふぐ、カラスふぐ、シマふぐ、ゴマふぐ、カナふぐ、しろさばふぐ、コロサバふぐ、ヨリトふぐ、イシガキふぐ、ハリセンボン、ヒトヅラふぐ、ネズミふぐ、ハコふぐ、ナシふぐ」の18種類です。
この中にも漁獲場所で食用可となるナシふぐが入っていますが、清掃の場合はより漁獲域が絞られてしまします。
精巣を食べる事ができるナシふぐは、有明海と橘湾で漁獲され尚且つ長崎県が定める要領に基づいて処理がされたもの精巣に限って食用が許可されているようです。
しかし、これも今後温暖化で生息域に他域の生き物が侵入してくることで食べる事ができなくなってしまうかもしれません。
■まとめ
・食べる事のできるふぐは全22種類
・皮を食べる事ができるふぐは11種類
・精巣を食べる事ができるふぐは18種類
いかがでしたでしょうか、今回は食べる事ができるふぐの種類についてご紹介いたしました。
意外と知らない方もいらっしゃったのではないでしょうか?ふぐも種類と下処理次第では安心して食べる事ができるみたいです。
しかし、残念なことに年間に数人自分で捌いたふぐを食べてふぐの毒にあたる方がいらっしゃいます。
中には食べる事の出来ないふぐを食べてしまう方や食べる事の出来ない部分を食べてしまいふぐの毒にあたる人もいらっしゃいますでしょうし、下処理の不十分さによりふぐ毒にあたる人もいらっしゃるかと思います。
中には猛毒のふぐと食べる事のできるふぐの見分けのつかないものや、卵巣も精巣も持っているふぐが存在しますので素人調理は絶対にしないようにしましょう。
確かにふぐは高価なイメージがありますが命には代える事は出来ないはずです、本当に素人調理は危険ですので専門の知識がある方の捌いたふぐを食べていただきたいものです。