美味しくてちょっと愛くるしいふぐ。
食べるとコリコリと下食感で、とても美味しい魚として有名ですよね。
またふぐの愛らしさから飼育をしているという人も増えてきたのですが、飼育している人の多くはふぐが、ぷくーっと膨れる様子や津浦な瞳がたまらないなんて言うようです。
しかしふぐには可愛い部分だけではありませんし、ましてや美味しいというイメージだけでふぐに向き合うのは少し危険だと言えるでしょう。
というのも、ふぐにはテトロドトキシンと言う自然界でもトップ5に君臨する猛毒があるからです。
ふぐには毒があると知っておきながら自分で捌いた人が毎年運ばれるという事が起きているほどです。
そのため最近ではふぐの危険性をテレビで話している事も良く見るようになりましたが、実はふぐの危険性はそれだけではありません。
ふぐの武器は強い毒だと思っている人も多いですよね。
しかしフグの毒は基本的に武器ではなく、身を守るための物ですのでどちらかと言うと防具に近い存在なのです。
ではふぐは威嚇や攻撃をする際にどのようにしているのかと言うと、人間の様に殴る蹴ると言った攻撃はできませんので、噛むという一番シンプルな方法で攻撃を行います。
噛むと言っても大したことないでしょ?という人も居ますが、ふぐの歯はとても強力で危険なのです。
今回はそんなふぐの歯についてご紹介します。
ふぐの歯はどれくらい強いの?
そんな危険危険と言われてもどれくらい危険なの?という人も多いですよね。
ふぐの歯の危険性は基本的にふぐが何を普段食べて居るのかという事を考えると理解できると思います。
ふぐの餌は甲殻類や貝類といった固い生物ですよね。
おそらく人間の歯では噛み砕く事さえできない様な餌を殻ごと加えてかみ砕いて捕食しています。
そう考えると必然的にふぐの歯は人間の歯よりも固いという事は御理解いただけるでしょう。
固いからと言って危険と言うのは少し違うかもしれませんが、皆さんはアルミ缶を噛み切ることはできるでしょうか?
中には頑張ればアルミ缶なんて噛み千切れますと言う猛者もいるかもしれませんが、基本的には人間の私たちではアルミ缶を噛み切るという事は不可能に近いのではないでしょうか。
しかしふぐは違います。
まるで豆腐でも食べるかの様に簡単にパクっと噛み千切ってしまいます。
それはでっかいニッパーの様にも見えるほどの切れ味です。
そんな口に指を入れてしまうと、と考えると考えただけでも痛いですよね。
ふぐの歯は本当に強靭なため、とても危険なのですが過去に海水浴に来ていた人が耳を噛み切られるという事故も起こっているようですので、本当に強力なふぐの歯には注意をしてください。
ふぐを捌く際にも最初に口を落とす
ふぐを捌く際には基本的に生きているふぐ、俗に言う活けふぐを使用します。
生きているわけですから間違って口の前に指を置いたなら大変な事になってしまうでしょう。
可愛いフグばかり見ている人にとって活けふぐの大きさは伝わらないかもしれませんが、大きいもので2㎏になるとも言われています。
そんな大きいふぐの口は人間の手が入ってしまうくらい大きく、指なら何のためらいもなしに切断してしまうほどです。
そのため危険だという事から活けふぐを捌く際にはまず口から切り落として危険を回避します。
俺は捌くふぐが大きくなれば大きくなるほど大切なことで、しっかりとやっていなければ本当にけがをしてしまうでは済まない状況になってしまうのです。
ふぐの歯と毒どちらが危険?
ふぐの歯と毒はどっちが危険なの?という人も少なくはないですよね。
これは私は圧倒的に歯だと思います。
毒は命を落とす可能性もあるんだよ?という人も居るかもしれませんが、ふぐの毒hあ基本的に口に入れさえしなければ何の問題もありません。
しかしふぐの歯は注意をしていてもふぐ側から噛んでくるという事もありますので、噛まれて噛み千切られるという状況が絶対にないというわけでもありません。
釣り人ならばわかるかと思いますが、釣りの時にふぐが掛かった時の針外しが圧倒的に指をかまれそうで怖いですよね。
この様にふぐの口に指が値数いてしまう事はあるかもしれませんので、やはり食べなきゃなんともない毒よりはふぐの歯の方がより危険だと言えるでしょう。
ふぐ同士でも噛む?
ふぐ同士の攻撃方法も噛み合いです。
今回お話しているようにふぐの最大の武器は鋭く強靭な歯ですから、噛み合うと必ずけがをしてしまいます。
このケガが原因でふぐは弱って死んでしまうのです。
この噛み合いによる喧嘩が実は養殖業界では一つの悩みの種になっていることもあり、無毒でストレスの高いふぐよりも、やや毒のあるストレスが少ないふぐを育てている業者も少なくはありません。
そのため養殖イコール無毒ではなく、養殖フグにも毒はあると感えられています。
ふぐは養殖・天然にかかわらずフグ調理師が捌いた物を食べるようにすると安心して食べる事ができますし、歯による危険が少し軽減できますね。