ふぐの刺身やてんぷらが大好きだという人は多いのではないでしょうか。
確かに淡泊で、程よい歯ごたえがあるふぐは食べたという実感も感じる事ができるため、小さくても美味しい魚だといえるでしょう。
日本ではふぐは古くから食されており、現在では日本料理の中でもとりわけ高価な料理となっています。
海外からの旅行者の中には、このふぐを食べるためにわざわざ日本に来るという人もおり、日本のふぐ食文化は世界中から注目を浴びています。
そんなふぐですから現代の日本ではしっかりとした管理が行われており、毒のある部分は絶対に食べる事が出来なくなっています。
過去にはふぐの最も危険だとされている肝を食べて命を落とした人も居るようですが、現在は厳重に保管し処分するようになっているのです。
そんなふぐの肝ですが現代でもなんとか食べてみようとする人も居るようで、お店に迷惑をかけている人が多いようです。
この食べたいという人の興味の根源は、ふぐの肝が美味しいという噂によるもの野ようなのですが、簡単にいうとふぐの肝がどんな味なのかという興味からの様です。
という事はふぐの肝の味がどのような物なのかという事がわかれば、ふぐの肝を食べようという人も減るというわけですから、今回はふぐの肝の味についてご紹介します。
渡しも食べたことはありませんが、ふぐの肝はどんな魚に似ているかという事を言っていた人がいますので、そのお話をしましょう。
□ふぐの肝の味は?
ふぐの肝なんて食べたことが無いのだから説明のしようがないだろうという人も居ますよね。
しかし日本中探せばふぐの肝を食べたという人も居るのです。
その理由は佐賀県のふぐ肝で観光という地域おこしのおかげなのですが、佐賀県で一時期養殖のふぐの肝を提供しようという動きがあったのです。
その時にふぐの肝を食べた人が日本にはいるのです。
長崎大学の荒川教授もそんなふぐの肝を食べた人の一人であり、荒川教授はふぐの肝の味を次のように話されています。
「ふぐの肝はカワハギの肝の様だった」
肝を食べる魚の代表的な魚カワハギですが、このカワハギの肝によく似ていたというのです。
確かに食しているエサも似ていますし、肝の味も似ているのでしょう。
そう考えるとわざわざ毒があって危険なふぐの肝を食べるよりも、カワハギの肝を安心して食べる方が美味しく食べられるのではないでしょうか。
というのも、わざわざ毒があって危険だよと言われているふぐの肝を食べて、テトロドトキシンにあたらないかと心配をしながら食べても、味の半分も単のできないですよね。
そうであれば、やはりなのも心配をしなくて良い安全なカワハギの肝を選んだ方がいいのではないでしょうか。
□ふぐの肝を食べて死んだ人はいるのか
ふぐの肝には毒があるというのは常識ですし、食べてはいけない部分として有名です。
中には白子がダメで肝が良いと思っている人も居ますが、逆です。
白子が食べる事ができて肝が食べる事ができません。
正確には食べる事は出来ますが、危険だから食べてはいけない部分と言っておきましょう。
そんなふぐの肝を食べて実際に死んだ人がいるの?と思う人も居るでしょうが、実際にふぐの肝を食べて死んだ人は沢山存在します。
中でも坂東三津五郎はふぐ肝というと有名な歌舞伎役者なのですが、楽屋に呼んだ調理師にふぐの肝を無理やり提供させてふぐ肝を3人分食べたことにより亡くなってしまいます。
この時に無理やり提供させた調理師ですが、殺人罪で実刑が言い渡されています。
このことから脅迫によりふぐの肝を提供すると犯罪者になってしまう可能性もありますので、無理を言ってふぐの肝を提供させない事と、もしふぐを釣って自分で調理をする場合にも他人に提供をしないようにしなくてはなりませんし、ふぐを素人が調理をするのはいけません。
確かに美味しい部分かもしれませんが、食べたことによる重篤患者も出ます。
そうなると緊急搬送が必要になるかもしれませんが、病院へ行っても大した処置はされません。
病院で行われる処置はというと、胃の洗浄やテトロドトキシンが排出される時間を稼ぐための時間を稼ぐ人工呼吸器での呼吸の確保になります。
これはテトロドトキシンについてあまりわかっていないことにより、治療方法が確立されていない事と、解毒剤が開発されていないことが原因です。
解毒剤が無いという事は助かるか助からないかは本人の運にかかってしまうため、どんなに病院で所為を施してもらっても命を落としてしまう可能性もあります。
また呼吸ができなくなり窒息死という形で亡くなってしまうため、一命を取り留めたとしても後遺症が残ってしまう可能性もあるようです。
ふぐの肝を食べたいそんな欲求に負けて肝を食べ、テトロドトキシンにより命を落とさなくても後遺症が残ったとしたら、一生悔やんでも悔やみきれませんよね。
ふぐの肝は美味しいといってもカワハギの肝に似ている程度ならば、命の危険を冒してまで食べる食べ物ではないのではないでしょうか。