とらふぐと言えばふぐの中でも王様と言われているほどの高級魚です。
そんなとらふぐは大変な高級魚として有名なのですが、そんなとらふぐは産卵期前の11月から1月ごろまでには白子が大きくなります。
このとらふぐの白子を冬の楽しみと思っている人も多く、中にはふぐそのものよりも白子を食べたいという方も少なくはないですよね。
そんな白子ですが、旬の時期になるとふぐそのものよりも高額で取引されることが多く、実はふぐよりも高級品であると言えるのです。
しかしふぐの白子は新鮮だから美味しいのであって、保存できるの?という方も多いですよね、またその中には冷凍保存なの?冷蔵保存が良いの?と悩んでしまうという方も多い事でしょう。
そこで今回はふぐの白子はどのようにして保存をすると良いのかと言う事をご紹介します。
□基本は冷蔵保存
ふぐの白子を保存する方法として最も一般的な方法はと言うと、冷蔵保存です。
冷蔵保存と言っても、生のままの白子を冷蔵庫にぶち込むというのはやめてくださいね。
基本的にふぐの保存を行う際は湯銭を行い、冷蔵保存をします。
この時に立て塩を行うと良いと言われています。
立て塩?と思った人も多いでしょう。
立て塩とは海水と同じくらいの塩分濃度で冷蔵保存をする事です。
さらに保存をしていると、白子を入れている水が濁ってきます。
これをそのままにしてしまうと痛むのが早くなってしまいますので、こまめに水を取り替えておくと良いでしょう。
しかし白子は鮮度が命ですし、痛むのも早いですから早めに食べるようにしておきましょう。
特に傷んだ白子を食べるとテトロドトキシンの中毒症状までとは言いませんが、食中毒の可能性もありますので、痛まないうちに食べるという事をオススメしています。
白子の冷蔵保存の目安は2日から3日ほどですので、それ以上は冷蔵での保存はしない様にしましょう。
□冷凍保存もできる?
高級な白子ですから全部を一度に食べるなんて勿体ない。
わからなくもないです。
そんな時には冷凍保存も可能です。
ふぐの白子を冷凍保存する際には、ラップをする事がオススメです。
なぜラップかと言うと何もしない状態で冷凍保存をすると、内部の水分が膨張してしまい細胞が破壊されてしまいますので、解凍して食べる時の触感が悪くなってしまうからです。
ではラップを使ってどのように保存するのかと言う事をご紹介していきましょう。
ふぐの白子を冷凍保存するためには、まず下処理をしましょう。
これは冷蔵保存も基本的に同じですよね。
下処理をした白子は水分を沢山含んでいますのでしっかりと水切りを行いラップで小分けをしましょう。
冷凍保存をする際には、冷凍する前にも気を使いますが実は食べる前の解凍の時にも気を使っていただきたいのです。
と言うのも、解凍をする際には急速に解凍するなど、レンジで解凍をしてしまうと細胞が破壊されたり、傷んでしまったりと白子を楽しめなくなってしまいます。
その為冷凍保存した白子を解凍する際にはゆっくりと解凍する必要があるのですが、ゆっくり解凍をする事に適している場所とはどこだと思いますか?
常温で解凍でしょうか?違います。
確かに常温で解凍すると、解凍速度はレンジなどで行うよりもゆっくりと行えますが、白子は傷みやすい食材なので、自然解凍をしているうちに傷んでしまうなんて可能性もあります。
ではどこなのかという事ですが、冷蔵庫なのです。
冷凍保存をしている白子を解凍する際には、そのまま冷蔵庫に移すだけでOKです。
冷蔵庫で8時間くらいかけてゆっくりと解凍すると細胞の破壊も緩やかですし、常温解凍の時の様に傷んでしまうという事はありません。
また急ぎで解凍をしたいという場合には、水に浸けて解凍すると言う方法が有りますので試してみてください。
白子を解凍するのになによりも大切なのは、何と言っても細胞を破壊しない事ですからゆっくりゆっくりと解凍をするようにしましょう。
また冷凍保存をしている白子も家庭用の冷蔵庫の冷凍室内では開け閉めが多いという観点から、鮮度が保ち難くなってしまいがちですし、冷凍焼けを防ぐためにも1カ月くらいでは食べきる様にしましょう。
冷凍で保存できるからと言っていつまでも保存せずに、美味しいうちに食べる事は大切な事ではないでしょうか。
確かに勿体ない気はしますが、味や鮮度が落ちてしまう方がもっと勿体ないですよ。
□白子は痛風に注意
白子は確かに濃厚な味が楽しめ、栄養も満点で良い事尽くしの様に考えがちなのですが、栄養価が高いという事は、食べ過ぎると体に悪い働きがあるものです。
特に白子にはプリン体が多く含まれていますので、白子とビールのダブルパンチで痛風になってしまうという方もいるようです。
ワンシーズンで適度に食べる分には良いのですが、過度に食べてしまうとやはり体には悪いですので、食べ過ぎには注意をして旬の味を楽しまれてみてはいかがでしょうか。