ふぐの美味しい食べ方
毒があり資格を持つ人にしか捌いて他人に提供する事の出来ないふぐですが、高級品のためなかなか食べる機会がなくワンパターンな食べ方をしていませんか?ワンパターンだと折角のふぐも飽きてしまいありがたみが無くなってしまいますよね。
今回はそんなふぐの王様ともいえるとらふぐの美味しい食べ方についてご紹介します。
■食べ方いろいろ美味しいふぐ
ふぐの食べ方はその部位によって様々です、そして部位によってまた、料理の方法によって味も歯ごたえも違います。
基本的に食べられる部位としては身と皮、白子の3か所なのですがこの部位の基本的な食べ方を部位ごとに紹介していきます。
■ふぐ身の王道ふぐ刺し
ふぐの王道の食べ方と言えばやはりふぐ刺しではないでしょうか?皿が透けるほどの薄さに薄造りされたふぐ刺しにはどこか芸術性すら感じる方もいらっしゃる事でしょう。
刺身を寸ネギに巻き、もみじおろしを入れたポン酢につけて食べるのですが、この時ポイントとしては、刺身を1切れではなく2~3切れを一度に掴んで食べましょう。
ふぐ刺しは値段も張るため勿体ないと1切れずつ食べてもその薄さと淡白な身の為にふぐの味を楽しめません。
なので、ふぐ刺しを食べる時には2~3切れをつかんで食べると良いですよ。
■意外と美味いふぐ身の揚げ物
ふぐ身というと刺身と考えがちですが、ふぐの身は筋肉質のため硬くご年配の方や小さいお子様には少し食べ辛いかもしれません。
そんな時は、骨を抜いたふぐ身を天ぷらやから揚げにしてみましょう。
ふぐは白身魚なので、一度油で揚げる事で身がふっくらとなり、食べやすくなります。
更に、淡白なふぐの身ですが揚げる事で、香ばしい香りがつきそれだけでお酒や、ご飯が進むこと間違いなしです。
1つだけ注意する事は、小骨が残っている可能性があるので、小さいお子様が食べられるときには骨に注意して食べていただくと良いでしょう。
■〆も最高ふぐ鍋
関西方面では「てっさ」や「てっちり」と言われているようですが、ふぐ鍋も体が温まりますので冬場のふぐ料理としては最高です。
鍋料理なので、やはり出汁が重要となりますが、昆布だしとふぐのアラ付きの身を入れる事で美味しい出汁が出ますのでお試しください。
お湯が沸騰して出汁が出たらいよいよ野菜やふぐの身を投入しましょう。
食べ方としては、ネギや、もみじおろし等の薬味を入れたポン酢につけて食べてください。
煮すぎるとふぐの身が固くなって味が落ちると言われる方もいらっしゃいますが、煮すぎても全然美味しく食べる事ができますので、神経質にならずに自分のタイミングで食べていただいて大丈夫ですよ。
更に、ふぐ鍋は〆も最高です、〆はやはり雑炊で決まりでしょう。
まず、残っている汁を一度再沸騰させ、沸騰したらご飯を入れましょう、卵を入れたらしばらく蓋をしてひとにたちして完成です。
お好みで塩やポン酢で味付けをしたら更に美味しくいただけますよ。
ワンポイントとしてふぐの身をほぐして混ぜるとふぐが出汁やご飯と良い具合のバランスで最高の〆を味わえますよ。
■ふぐ皮の刺身(てっぴ)
一言でふぐ皮と言っても3種類あり、表面の「シャミ皮」、真ん中の「本皮」、身と一番近い場所の「身皮」となっています。
一般的にふぐ皮の刺身(てっぴ)として食べられるのは「本皮」と「身皮」の部分で「シャミ皮」は加工されることが多いようです。
同じ皮の部分でも触感も味も全く違い、ふぐの味わいを堪能できる一品です。
ふぐ皮は低カロリーで美容に良いコラーゲンを多く含んでいる部位ですので女性にも人気の部位です。
触感はコリコリとしたものとぷりぷりとしたものがありなんとも不思議な食感が楽しめます。
やはりポン酢につけて食べる事であっさりとした印象ですね、またお酒との相性も良く、つまみとしても最高ですよ。
■白子の刺身
ふぐの白子というと季節次第では身の部分よりはるかに高くなる高級品ですが、味は濃厚で多くの人を魅了する部位です。
新鮮な白子は実は生でも食べる事ができます、そんな白子の刺身は白子本来の味を堪能できる最高の食べ方ではないでしょうか。
白子の刺身は柔らかく濃厚で、口に入れた時に白子の食感と香りが口の中いっぱいに平狩りやみつきになる事間違いなしですよ。
■冬の風物詩白子の湯引き
熱湯にサッとくぐらせることで、周りが固くなり中にうまみが凝縮され刺身とは違った濃厚さが口いっぱいに広がります。
食べやすい大きさに切り分けてから熱湯をくぐらせる事で、より食べやすくなりますので、極端に大きくして頬張るよりは少しずつ食べる事で何度も白子の味を堪能する事ができますよ。
■美味しく食べて大満足
いかがでしたでしょうか、今回はふぐの美味しい食べ方をご紹介しました。
ワンパターンの食べ方ではどんな美味しい料理も飽きてしまいますが、いくつかの食べ方を知っておくことで、飽きることなくふぐの美味しさを何度でも堪能していただけたらと思います。
皆さんも一度試してみてくださいね。