ふぐの刺身をてっさといいますが、これは昔関西でふぐの事を鉄砲と呼んでいたかららしいです。
なぜ鉄砲なの?と思う人もいるでしょうから、ざっくり説明をするとふぐの毒であるテトロドトキシンはとにかく強力な毒ですよね。
昔は今のように衣料が発達しているわけではないため、人口呼吸器もなければ胃の洗浄もできるなんてことはありませんでした。
そのため、ふぐの毒であるテトロドトキシンに当たると、死んでいましたので、もう一つの当たると死んでしまう物とかけて鉄砲と呼んでいたようです。
この鉄砲の刺身(てっぽうのさしみ)が徐々に変化していきてっさになったようです。
しかしあのてっさというふぐの刺身はとにかく薄い!と怒っているサラリーマンの人もいるのではないでしょうか。
確かに皿が透けて見えるほど薄くした方が、目でも楽しめるいわば芸術のような部分もふぐの刺身には求められているようです。
しかしそんなに薄くしなくても良いじゃないかと思っている人のためにも、てっさが薄い理由をご紹介します。
□嫌がらせではない
そもそもなぜあんなに薄くする必要があるのだろうと、とりあえず初めてふぐ刺しの存在を知った時には思ってしまいます。
基本的にどんな魚の刺身も分厚くなっているので、薄い刺身の美味しさや大切さがわからないという人も多いはずです。
接待とかでふぐ料理が出た際に、あの薄さで他の刺身が出てきたら嫌がらせ?となりますがふぐの場合には嫌がらせ?とはなりませんよね。
ですから誰かが意図的に薄くするように頼んでいるわけではないようです。
ではふぐ料理店があんまり大量に食べさせたくないだけ?と考える人もいるでしょうが、それも違うようです。
むしろあの薄く引くふぐ刺しは皿が透けて見え、なお歯ごたえが楽しむ事ができる薄さにしてあるのです。
そう考えると、お店側の誰かや仲間内の誰かの仕業でもなく嫌がらせで薄くなっているのではないと理解していただけるかもしれません。
□ふぐ刺しの薄さは優しさ?
では嫌がらせではないとすると何なのでしょうか?ケチなだけでしょうか?と考えている人は、少し考えを改める必要があるかもしれませんね。
基本的にふぐ刺しが薄い理由としては、ふぐの身その物が固く、まるでゴムを食べているような感じになってしまい、固すぎると逆に美味しくないからのようです。
確かに美味しく食べようとするならば、歯ごたえも大切ですが口からすっと消えるような部分も大切になるのではないでしょうか。
もしも分厚いふぐ刺しを口に頬張っていつまでもいつまでも噛み続ける場合と、少々薄くてもそこそこ歯ごたえがあり口の中からもすっとなくなるようなふぐ刺しとでは食べていてどちらが美味しいと感じるでしょうか。
おそらく薄い方のふぐ刺しを多くの人が選ぶはずです。
またあまりかまないと食べることができないような常用で提供をしてしまうと、老人や子供が食べる場合に食べることができず、可哀相だなと思いますよね。
そのためどんな人が食べても食べやすい薄さでそろえて切る(引いて)あるのです。
この薄造りを作るのにもかなりの技術が必要ですから、見よう見まねでやろうとしてもなかなかできる物ではないと言えるでしょう。
□ふぐ刺しは一度に数枚取る物
ふぐ刺しは薄いですから一枚一枚食べていても味がわからないなと思っている人も多いのではないでしょうか。
基本的にふぐ刺しは、薄い刺身を数枚一度に掬い取って食べるというのが普通の食べ方となっています。
ですからふぐ刺しを食べる際には、ちまちま食べずに豪快に食べてみましょう。
とは言っても周りの人に反感を買うような取り方は避けて常識の範囲内で豪快に食べてみてくださいね。
きっとちまちま食べていた頃と比べると、ふぐを美味しく感じることができるのではないでしょうか。
□自宅で簡単にふぐ刺しが食べられる?
ふぐといえば料亭や専門店に行って食べるというイメージが強い人も多いのではないでしょうか。
確かにひと昔前までは、料亭や専門店に行って食べていました。
しかし最近はインターネットの普及のおかげで、パソコンやスマホがあれば簡単にふぐ刺しを注文し自宅で受け取ることができるようになったのです。
取り寄せですからあくまで通販という形になりますので今日食べるふぐを頼んでも今日は届きませんので、食べようと思ったら前もって注文をしておくと好きな時にふぐを食べることができるでしょう。
突然食べたくなるという人は、多めに注文をしておき自宅の冷凍室で保管をするとしばらくは日持ちもしますので、いつまでも美味しく食べることができます。
また自宅で食べる最大の魅力はゆっくりと時間を気にせずに食べる事ができる点です。
お店ではどうしても閉店時間などを気にしてゆっくり食べたり飲んだりができない!という人も少なくはないでしょう。
そんな方に取り寄せはとてもオススメで、自宅でゆっくりと時間を気にしないで食べることができるだけでも頼んでみる価値はあるのではないでしょうか。
ぜひゆっくり食べたいという人は取り寄せなども利用してみてはいかがでしょうか。