ふぐと言えば皆さんはどんなイメージを持っていますか？
美味しい高級魚・膨れる可愛い魚と言ったイメージでしょうか？
中には猛毒の魚であるため危険な魚で、食べるのが怖いという人も居るかもしれませんね。
現代ではふぐには強力な毒があるから気を付けるというのは、ごく当たり前の事ですので、多くの人が知っている事だと思います。
しかしふぐに毒があることを知らない人がいるとするならば、それはどんなに危険な事なのでしょうか。
日本では古くからふぐが食べられてきましたが、多くの人々がふぐの毒によって命を落としてきました。
それはふぐの除毒不足もありますが、実はふぐに毒がある事を知らない人たちが多かったのも原因の一つだと言われています。
ふぐに毒があることを知らないなんてそんなはずないでしょう？と思う人も居るでしょうが、それは現代の感覚なのです。
今回は昔はふぐに毒がある事を知らなかった人がいた事と、なぜ知らない人が居たのかと言う事をご紹介します。
ふぐに毒があることを知らなかった証拠
ふぐには毒があるというのは現代に生きる私たちには常識中の常識です。
しかし昔の日本でふぐを見た事さえない人も沢山いました。
そのためふぐに毒があるという事を知らない人も居たのですが、それが立証できる事件が過去に起こっています。
それが秀吉朝鮮出兵の際の出来事なのですが、秀吉は朝鮮に進撃するために山口県は下関や福岡県北九州市を集結地として設定しました。
そのため集結地である下関や北九州市には全国各地から多くの侍は兵士が集まってきていましたが、最初に到着した兵士と後に到着する兵士とでは時間のかかり方も違いますので、集結に長い時間が必要でした。
そのため兵士たちの中には釣りをする者もあらわれ、釣った魚で宴会をするという物も現れ始めます。
そのころから原因不明の死者が出始め気付けば多くの兵士が命を落としていました。
これには秀吉も慌て原因を探らせます。
その結果ふぐが原因であると結論付けられたのですが、ふぐが危険な魚だという事をこの時無くなった兵士たちはおそらく知らなかったのでしょう。
知っていれば途中で謎の怪死減少は自ずと止まるはずですから秀吉がふぐ禁止令を発令する必要は全くなかったはずです。
ではなぜ兵士たちはふぐが危険な魚だと認識していなかったのでしょうか。
情報不足
当時の日本は自分が住んでいる地域の情報さえ知っていれば生きていける世の中でしたので、基本的に他の離れた地方の情報はほとんど耳には入らないというのが当たり前でした。
地方を行脚している旅人もいたでしょうが、旅人が訪れるのは基本的に宿場町などの割と栄えている町くらいであり、道中の貧しい村々にはほとんどよらなかったのではないでしょうか。
そう考えると当時はどこにいても好きな時に好きな情報を得るという事はおろか無駄な情報を収集できるなんてことはまずありませんでした。
ふぐに毒があると噂には聞いた事がある兵士もいたでしょうが、海に近くない地域からきている兵士にとってはどれがふぐでどれが安全な魚かなんて見てもわからなかったでしょうから、とりあえず釣れたから食べようという方向に向かっても何の不思議もありません。
このようにふぐが危険だという事を知らないというのは、当時の情報伝達能力が現代の様に発達していなかったことが原因だといえるでしょう。
特に山の中から出兵してきた兵士はまずふぐと言う言葉さえ聞いた事が無かったかもしれませんね。
ふぐは安全に美味しく食べよう
昔は情報が今のようにあふれている時代ではなかったため、多くの人が知らないうちにふぐを食べふぐの毒の犠牲になってしまいました。
しかし現代に住む私たちはふぐには毒があるという事を、テレビやラジオ、インターネットを使って既に情報として持っているはずです。
その中でふぐを自分で捌いて食べた事による中毒死や中毒症状による救急搬送がまだまだ無くなる気配がありません。
ふぐを食べる際にピリピリするのが美味しいという変な美食家も居るようですが、このピリピリはふぐの毒によって舌が痺れてしまっているだけの話なのです。
勿論そのままm食べ続けるとテトロドトキシンによる中毒症状が出てしまいますし、最悪の場合には死んでしまうという結果になってしまいます。
ふぐはしっかりと除毒誰たものを安心して食べるからこそ味わえるのであって、危険なふぐを食べて不安になるのでは全くフグが美味しかったかどうか何て覚えていないのではないでしょうか。
料亭に行けないから自分で捌くという人の多くは、自宅で食べられる安全なフグがあれば購入するのでしょうか？
実はふぐはスマートフォンやパソコンで取り寄せができるようになっています。
取り寄せを利用すると自宅で安全なフグを食べる事ができますので買いに行くのが大変、食べに行くのが大変という人は是非試してみてください。
