皆さんの目には目を保護する役割として瞼がついていますよね?
おそらく瞼がついていない人ってほとんどいないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
何かしらの病気などで中には、瞼がないという人も居るでしょうが、基本的には瞼ある人が多いでしょう。
そんな瞼ですが、動物の中にも瞼を持っている動物は多く陸上で生活している多くの動物の目には瞼があります。
ですが、水中に住んでいる魚たちには瞼は基本的にはありません。
おそらく魚屋さんで魚を見ると目を見開いた状態で販売されているかと思いますが、瞼があればほぼ全ての魚が目を瞑った状態で販売されているはずなのです。
そんな光景を見た事がある人はまずいませんよね。
ですがふぐには瞼があるようなのですが、なぜふぐには瞼があるのでしょうか。
今回はふぐの瞼についてご紹介します。
□ふぐの瞼は閉じるのに2秒くらいかかる?
ふぐには瞼があるといっても、人間のようにパチパチと瞼を開けたり閉じたりすることができるというわけではない様です。
というのも瞼とは言ってもふぐの瞼は、厳密には瞼ではなく筋肉なのだそうです。
筋肉が発達して瞼の様な役割をしているのですが、この瞼閉じるのに役2秒ほどかかるようで、瞬間的に目を保護するという事はできません。
ではなぜこのふぐの瞼はなぜ発達したのでしょうか。
というのも、瞬間的に閉じる事が出来ないのであれば瞼として、瞳を守る上では約二経ちませんよね。
しかしふぐの瞼は、瞬間的に目を守るための物というよりも、実用的にふぐの瞼を守るために存在しているようです。
これはふぐの特徴から見えてくるのですが、軟骨で体ができているサメやエイのように体の弱さから目を守るため瞼ができるようになった魚も勿論います。
そのような場合の多くは泳ぐスピードと捕食時のリスクにより目を失わないようにと考えて良いでしょう。
しかしふぐはそんなに早く泳ぎませんし、大きなものであっても2キロほどです。
また捕食も基本的に底にいる生物がメインとなっていますので、捕食の際に目を保護する必要もありませんよね。
そのためあまり瞼は必要ないでしょう!と思わずふぐに突っ込みたくなってしまいます。
しかしふぐは海底の砂の中に潜るという特徴がありますので、砂に潜る際に目を開けたままではどうしても目に砂が入ってしまいますので、目が痛いなんてことになってしまいますよね。
そこでゆっくりでも閉じる事ができる瞼があれば、砂の中に入る際に目を保護する事もできるのではないでしょうか。
これが本当にふぐが瞼を持つ理由かどうかというと、なんとも言えませんがふぐが瞼を持っているこれだけは確かな事ですので、なぜ必要なのかという点で考えるとこの辺りが瞼を持つ魚として進化した理由だと考える事ができるでしょう。
□すべての魚には本当に目がない?
ふぐに瞼があるとお話ししていますが、冒頭で魚には基本的に瞼がないとお話ししましたが、本当かよ?と思っている方も少なくはないでしょう。
しかし魚において基本的に瞼がないという事は簡単に証明できます。
というのも、魚の鮮度は一般的に目の濁りを見るとわかると言われていますよね。
ですから多くの人が魚屋さんでは、魚の目を見て鮮度を確認するのではないでしょうか。
その時に魚の瞼を開けて確認しているという方がいれば教えてほしいのですが、基本的に魚屋さんで取り扱われている魚には瞼はないはずです。
私が知る限りで、ふぐ以外の魚で瞼を持っている魚は、サメとエイ、マンボウくらいです。
このように魚の中では瞼を持っている魚というのは、魚の世界では極々希少な種類なのです。
□ふぐは基本的に活魚を使う
ふぐには瞼がありますが、基本的に鮮度を気にして目を見るという人はほとんどいません。
なぜならふぐは基本的に活魚を使用するからです。
確かに鍋用やてんぷらなどに利用されるふぐは捌いた状態の物を冷凍して利用します。
ですから基本的に鮮度なんて気にする必要を無いのです。
もっと言うならば、基本的に内臓が入っているような状態で販売されているふぐはありませんので、鮮度を気にする必要がないというのもあるかもしれませんね。
このようにふぐには瞼がありますが、食べる人にとってはあまり気にするようなことではないかもしれませんが、飼育したいなと思っている人の中には、この瞼をゆっくり閉じるしぐさが可愛らしくて仕方がないという方も多いようです。
気になる異性がふぐを飼育している場合には、ふぐの瞼が可愛いですねなんて言うと好印象を持ってもらえるかもしれませんね。
最近ではふぐが観賞用として重宝されていますが、ふぐには可愛い部分だけではなく、テトロドトキシンという危険な部分もありますので、ふぐを自分で捌いて食べるなんて事はしないようにしましょうね。
飼育しているふぐを食べるなんて人はいないでしょうが、釣り人の中には稀にふぐを食べる人がいるようですよ。