ふぐを日本人が食べ始めたのは一説には縄文時代からだといわれています。
これはふぐの骨が縄文時代の貝塚から出土した事からなのですが、当時の人たちのほとんどはふぐに猛毒のテトロドトキシンがふくまれているなんて事を知らなかった事でしょう。
ですからふぐを食べていた縄文人も勿論ふぐを食べて亡くなった方も居る事でしょう。
また秀吉の朝鮮出兵の際には、多くの兵士がふぐを食べて命を落としています。
そのことからも現代の様に、ふぐが認知されていた時代ではなかったのだと言えるでしょう。
ですからこの当時にふぐを自分たちで食べて亡くなるのは、至極当然な事だと私は思っています。
しかし現代の人々にもふぐの毒による食中毒によって亡くなってしまうという方もいますし、最近は医療の現場においても医療機器が進歩していますので、食中毒になってしまっても無くなる方は減りました。
しかし現代でふぐ毒中毒になっても亡くなりませんが、昔ならほぼほぼ亡くなってしまうという事は頭の片隅においておく事は大切だと言えるでしょう。
そんな現代においてふぐ毒中毒になってしまった件数よりも、人数の方が多いという事があるようですので、今回はそんなふぐ毒中毒の件数と患者数を見ていきましょう。
□ふぐ毒の食中毒の件数と患者数はどれくらい?
ふぐの食中毒という物は年間に少ないと良きでも十数件起こっています。
この中の多くは自分でふぐを捌いて調理した事によるものが多くの原因なのですが、この件数が平成28年のものを例にあげると17件ですが、患者数は31名となっています。
件数のおよそ倍の人数が病院で治療を受けたという事になります。
その他の年を見てみても、平成20年には件数が40件に対して患者数は56名と非常に多い人数となっています。
なぜ発生件数よりも患者数の方が多くなってしまうのでしょうか。
□ふぐの食中毒の発生件数と患者数の違いの理由は
上述したようにふぐ毒による食中毒件数と患者数似は少しだけ違いがありますが、ふぐの毒であるテトロドトキシンによる食中毒の発生件数と患者数が違う理由は何でしょうか。
ふぐの食中毒件数と患者数の違いの簡単な理由は、一つの現場で発生した食中毒を全てひっくるめて一件としている事だと言えるでしょう。
どういう事?と思ったしまう方も少なくはないでしょうが、例えばふぐを釣り上げたAさんは自分で捌き釣り仲間3名と一緒に食べました。
その後、Aさんと一緒に食べていた仲間や、Aさんはふぐ毒であるテトロドトキシンによる食中毒所謂ふぐ毒中毒になってしまい病院へ搬送されてしまいます。
同じころ別の場所で自分が釣り上げたふぐをBさんも同じように自分で捌き一人で食べました。
そしてその後Bさんもふぐの毒である、テトロドトキシンによって食中毒症状を引き起こし病院へ搬送されました。
この二つの食中毒は人数の違いはありますが、ともに1件の食中毒件数としてカウントされます。
その為2件のふぐ中毒なのですが、人数は5名となってしまうのです。
このように必ずふぐ中毒になってしまった人が一人でふぐを食べていたわけではない為に、ふぐによる食中毒の件数よりも、人数の方が多くなってしまっているというわけなのです。
しかしふぐを素人調理で友人などに振舞ってしまった場合に、ふぐによる中毒症状があらわれてしまった場合には刑事罰が科せられる可能性もありますので、基本的には友人であってもふぐを捌いて提供するという事はしない様にしましょう。
また、仮に提供した相手が亡くなってしまった場合には、殺人などン疑いがかけられてしまう事もありますので、絶対にしないことが大切なのです。
□みんなで楽しく食べる際には安全なふぐを
友人や家族と食べるふぐは、安全だと言い切るができるふぐを準備する様にしましょう。
安全なふぐというのは、ふぐ調理師が捌いたふぐですのでどんなに慎重に捌いても自分が捌いたものを提供するなんて事はしない様にしましょうね。
ふぐ調理師が捌いたふぐなんてそんな簡単に手に入らないという方もいますが、確かに基本的には料亭でしか提供をされていませんので、入手する事は難しいですよね。
しかし市場などに行くとふぐがしっかりと調理をされている状態で販売されている事もあります。
ですので安全なふぐが欲しいい場合にはふぐを取り扱っている市場に出かけてみましょう。
近くにふぐを取り扱う市場が無いという方もいますよね。
そのような時には、取り寄せという方法が有りますので諦めてはいけません。
どのような物かと言うと、ふぐの通販の様な感じですので、電話もしくはスマートフォンからの注文を行う事が可能となっています。
ですから自宅で注文をして自宅に届くというとても便利な物だと言えます。
取り寄せを利用する際には、注文から自宅に届くまで数日はかかりますので、できれば
必要となる数日前には注文をしておくと良いかもしれませんね。
安全なふぐで楽しいひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。