釣りをしているとふぐが良く餌をとりに来て釣れるって音が多くあります。
特にくさふぐなどはエビを付けるとガンガン釣れますし、カニなどを付けて投入するととらふぐが釣れる事もあり、非常に小型のふぐから大型のものまで釣れます。
ですが正直ふぐは持ち帰っても食べる事ができませんので、リリースするという方が多いのではないでしょうか。
中にはふぐはリリースしたらまた同じ個体が釣れるなんて言う事を言う人も居ますので、釣れたふぐを海に返さずに防波堤などに放置している心無い釣り人も居たりします。
ですが正直に釣れる場合には良い方です。
というのも、ふぐが掛かった場合大きいふぐならば折角の仕掛けが噛み切られてしまう事も多く、そのたびにイライラする釣り人も多いようです。
そんなふぐですがハリから外すだけでも非常に注意しなければ危険だと知っている人がどれほどいるでしょうか?
今回はふぐを釣った場合にどのように対処すべきなのかという事をお話しします。
□ふぐの武器はテトロドトキシンだけではない
ふぐの危険な部分は?と聞くと多くの人が「毒」と答えます。
しかしふぐの毒であるテトロドトキシンは食べなければ何の問題もなく、武器と言うよりは鎧に近い存在の様な気がします。
ではふぐの危険な部分はどこなのでしょうか。
冒頭でふぐが掛かると最悪仕掛けが切れてしまうとお話ししましたが、通常仕掛けに使用している糸はそんなに柔い物ではない場合も多く、人間ではかみ切る事に非常に苦労するレベルの物です。
そんな固い糸を簡単にかみ切ってしまうふぐの危険な部分とは、鋭い歯なのです。
ふぐの歯はアルミの缶くらいなら紙のように噛み切ります。
しかもその切り口は刃物で切ったのか?というほど綺麗にスパッと切れています。
基本的にふぐは、貝もカニもエビもそのままかみ砕きます。
人間の歯で噛み砕けない物をあの小さなふぐがかみ砕くのですから、その強靭さは想像していただけることでしょう。
そんな強靭な歯を持ったふぐが釣れるときは、基本的に口に針が掛かっています。
この口にかかっている針を外す時に素手で行っている人がいるのですが、とても危険であり絶対にやってはいけないと言えるでしょう。
もしも口に指が入る程度のとらふぐであれば人間の指なんてソーセージのように食いちぎられてしまう事でしょう。
ではどのように針を外すと良いでしょうか。
□ふぐの口から針を外す時には針外しを使おう
釣り道具はふぐのように歯が危険な魚の口元から針を安全に外すことができるように、針外しと言うものが販売されています。
この針外しを利用して外すと、口元に指を持っていく必要がありませんから、安全に針を外すことができます。
□ふぐを釣ったらせめて海にリリースしよう
冒頭でふぐが釣れた際に心無い釣り人がいるという話をしたのを覚えている人はいるでしょうか?
ふぐはエラ呼吸によって生きていますので、長時間陸地にいるとどうしても息ができないために死んでしまいます。
確かに普通の魚よりも生命力が強いため、長く生きている魚ではありますが、人間でも絶対に活きができない場所に放置されてしまうと、どんなに息をしなくても良い人でも絶対に死んでしまうでしょう。
それと同じで、生命力の強い魚ですから少々針を外すのに手間取って弱ったとしても海へ返すと元気になりますので、リリースをするようにしましょう。
陸に放置は絶対にしないようにしましょう。
釣り人にとっては邪魔な存在のふぐですが、漁師さんにとっては大切な収入源でもありますし、そうでなくても同じ命なのです。
また、下関などではとらふぐは放流を行っているためとらふぐの稚魚などが釣れた場合には絶対にリリースするようにしましょう。
柿木リアル海の資源であるふぐですから、釣り人の勝手で殺してしまうという事があっては絶対にいけません。
□針を外す時にはタオルを使う?
基本的に魚に取って人間の体温は高温すぎるため、直接触ってしまうと魚がやけどをしてしまいます。
しかし海の中には病院はありませんので、その魚は弱ってしまい結果死んでしまいます。
そうなってしまっては何のためにリリースするのかわかりませんので、タオルなどを使ってふぐを握るようにしましょう。
そうする事でしっかりと掴む事も出来ますし、ふぐにやけどを負わせる事もありません。
もしもタオルが無い場合には、海水で手の温度を下げるなど行って触るようにすると良いでしょう。
今回はふぐが釣れた際の対処法についてお話しました。
ふぐは、昔は沢山いた魚であり、本当にふぐ漁は盛んにおこなわれていました。
しかし全盛期の乱管区が原因で現在は数が減っています。
そのため放流を行っている県も多く、みんなでふぐを守っているのです。
くさふぐなども同じで、絶滅してしまっては生態系がくるってしまうため海の環境を守るうえでは大切な魚なのです。
ですから釣り人一人一人が海の資源を守る意識を持ち、ふぐもしっかりとリリースを居てくださいね。