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ふぐ漁の基本

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ふぐ漁の基本

ふぐ漁の基本

日本料理の王道と言えばふぐ料理ではないでしょうか。

このふぐを漁獲する方法は今も昔も変わることなく伝承されてきました。

ふぐに傷がつくことを嫌い先人たちが考案した方法を今もなお受け継ぐふぐ漁に携わる方々には脱帽されるかと思います。

今回はそんなふぐ漁についてご紹介いたします。

ふぐ漁の方法は数種類

一口にふぐ漁と言ってもその方法は様々で、大きく分けて、一本釣りや延縄漁と言った主に針に餌を付けて針で釣り上げる方法と、底曳網や定置網、刺網などを使った網漁が主に行われています。

そんないくつもの方法があるふぐ漁ですが、高級とされるとらふぐは底延縄という物を使って捕獲されることが多く、網漁と違い魚に傷が入りにくいのが特徴です。

延縄漁の歴史と現状

延縄による漁法は、明治10年ごろに山口県の粭島(現在で言うところの周南市付近)に伝わったとされています。

そんな延縄漁でふぐを取るにもふぐには鋭利な歯がありその歯によって、枝縄や、幹縄を切られてしまう事が多かったのです。

そこで、島の漁師の一人であった高松伊代作が縄の一部を同船に変えるなどの工夫をし1900年ごろにようやくふぐ延縄漁が確立したと言われています。

そのた粭島にはふぐ延縄発祥の碑が立てられています。

その後ふぐ延縄漁は、1952年に韓国によって宣言された李承晩ラインの影響により日本海近海での漁に制限をされていましたが1965年に李承晩ラインは廃止され、日韓漁業協定が締結され、ふぐの両刃は東中井、黄海へと大きく広がっていきました。

しかし、1977年に北朝鮮が200海里の排他的経済水域を宣言し北緯38度より北への出漁ができなくなりました。

その為、1980年代に入ると旅客高は減少傾向に陥りました。

これは産卵場所であった瀬戸内海の埋め立てや乱獲、韓国漁船や中国漁船によるふぐ漁の活発化などの影響が大きく、1990年以降は、漁獲高は低迷を続けています。

いまではふぐ延縄漁を行う漁船も年々減少しており、下関では1988年ごろには200隻以上のふぐ延縄漁船が操業をしていましたが、2000年に入るころには29隻までに減少してしまいました。

特に日本近海で操業していた小型船は、ふぐ漁専門では採算が合わない事から、他の量と平行捨て漁を行うような状況に追い込まれています。

また、中型船以上でも、冬場はふぐ漁を行いますが、他の時期はアマダイなどを漁の主軸とするなどの切り替えを行うようになっています。

ふぐ延縄漁とは

明治に伝来し改良の末考案されたふぐ延縄漁ですが、基本は通常の延縄漁と同じです。

しかし延縄漁って何と思われている方もいらっしゃるかと思いますので延縄について少しご紹介します。

そもそも延縄漁とは幹縄という一本のロープのような縄に枝縄という餌のついた針に繋がる縄が200本ほどぶら下がっているのですが、これを海に投げて横に張っていくのです。

想像し易いように説明しますと、サビキを思い浮かべていただければと思うのですが、サビキの上から下まで貫いているラインが幹縄、針が枝縄と想像していただければわかりやすいかと思います。

更に、竿に当たる部分をブイと考えていただき、この部位から延縄の幹縄がスタートし何本もの枝縄にふぐが沢山ついてくるのです。

しかし、何本もある針に1つずつ餌を付けると時間をかかるため、私が漁をみせていただいた漁師さんは数本の針に一本から二本はワーム言われる疑似餌を付けてつられていまし。

たが、やはり餌の付いている枝縄の方が釣れているような感じがしました。

しかし、延縄には魚を傷つけ難いというメリットがある反面、餌に魚が食いつかないと魚が掛からないという面もあるため、一日一日の漁獲高に大きなばらつきが出る事があります。

その為底延縄でとれたとらふぐは高級として扱われるわけですが、漁獲量が激減している昨今更に天然のとらふぐは値段が跳ね上がるかもしれませんね。

網漁

延縄漁と違い、海の中身大きな網を入れ船で引きその辺の魚を一網打尽にするのが秋漁です。

一網打尽にするのでふぐ以外の魚も取れ、他の魚での収入も期待できる様です。

しかし、網漁ではなかなかふぐだけを狙えるわけではない為、網を上げてみなくては何が入っているかがわからない、一網打尽にしてしまう為魚を乱獲してしまう等のデメリットを持っています。

更に、網の中にクラゲなどが入ってしまう事でクラゲの職種などで折角捕れたふぐや魚に傷がついてしまい、値段が上がりにくいというようなデメリットもあるようです。

延縄か網漁か

延縄か網漁かと聞かれると私は延縄での漁がやはりふぐ漁の基本だと思うのです。

明治から現在に渡って受け継がれてきた漁法ですので現在下関でのふぐ延縄漁船の数が激減していますが、このままこの伝統の漁法を消去することなく後世に残していただきたいものです。

しかし、漁師さんにも生活があるのが現状なので、行政や漁協の方たちの協力が、ふぐ漁の伝統を守っていく事につながるのではないでしょうか。

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