ふぐと言えば高級魚、猛毒であるテトロドトキシンを含んでいる危険な魚だと考える人も多いのではないでしょうか。
そんなふぐもしっかりと毒のある部分を取り除いてしまえば、安全に食べる事ができる魚なのです。
ふぐの食べ方は多くありますが、刺身や鍋などが定番の食べ方だと考える人が多いのではないでしょうか。
ふぐの刺身をてっさ・鍋をてっちりなどと呼びますが、この語源は大阪にあるようです。
大阪や下関などの比較的海が近い地方では古くからふぐが食べられていましたが、流通の都合上海から離れてしまうと、食べることはできませんでした。
しかし現代では、流通が発達したためどこにいてもふぐを食べる事ができるようになりました。
中には、スーパーでてっさを購入して食べる事もできるようになったという人もいるのではないでしょうか。
しかし、スーパーで購入できるてっさはあまりオススメしないのです。
特に初めてふぐを食べる人にはオススメしないのですが、今回はスーパーのてっさをオススメしない理由とどこで購入するべきかをご紹介します。
□初めて食べる人にはなぜオススメしないの?
ふぐを初めて食べる人になぜ特にオススメしないの?と思った人も少なくはないですよね。
この理由としては、初めてふぐを食べる人がスーパーなどで購入した安価なてっさを食べると、ふぐって言っている割には美味しくないと思ってしまう原因になってしまうのです。
そのように思ってしまうと、次から勿論ふぐを食べようという気にはなりませんよね。
もしくはふぐなんて美味しくないよ。
と周りの人に言ってしまい「そうなんだ」と思われる分には良いのですが「あぁ、良いふぐをたべていないんだな」と思われてしまっては、本人が損をしてしまうからなのです。
すべてのスーパーのふぐが美味しくないとは言いませんが、スーパーのふぐやてっさにはどうしても料亭や取り寄せと言った場所で提供されているふぐとは違うと言わざるを得ないものがあるのです。
□なぜスーパーのふぐは美味しくないの?
スーパーのふぐは美味しくないと言っていますが、なぜスーパーのふぐは美味しくないのでしょうか。
それを考えるうえで、ふぐの美味しさについて考えてください。
ふぐの美味しさとはやはり歯ごたえではないでしょうか。
ふぐの実は比較的淡泊ですので、薬味やポン酢をかけて食べますよね。
という事はポン酢の味の方が強いけれど他の魚にはない部分があるからこのまれるわけです。
それは歯ごたえや弾力ではないでしょうか。
そんな歯ごたえも味の一つであるふぐなのですが、スーパーのふぐは何となく、歯ごたえがないように感じる人もいるはずです。
歯ごたえがなくなってしまう理由は、急速な解凍や数回にわたる冷凍などがあげられます。
スーパーでは陳列棚に並べる際に、通常8時間ほどかけて解凍するてっさなどを、半分などで解凍している場合が多く、そのためふぐの細胞が破壊されてしまうのです。
そうすると細胞と細胞の間に空気の層ができてしまうため、歯ごたえのないふぐになってしまうのです。
またそのふぐを冷凍する場合もありますよね。
そうするとまた凍る際に壊れた細胞が邪魔をしますので、より崩れた感じの身になってしまうのです。
確かにふぐを保管するのであれば、冷凍保存が良いでしょうが、長期の冷凍は味が落ちてしまいますので、できるだけ短期間の冷凍をすることが大切なのです。
□美味しいふぐを食べるには
スーパーのふぐを食べるのはもったいないと思っていただいた人は多いのではないでしょうか。
また、だから美味しくなかったのか!と思った人もいることでしょう。
では美味しいふぐを食べるにはどのようにしたらいいのでしょうか。
その方法として一番はやはり、鮮度の良いものを食べるという事があげられます。
ふぐは基本的に活け物を利用しますので、ふぐを提供している料亭やお店、もしくはふぐを通販などで販売しいぇいるお店で購入または食べる事が一番なのです。
取り寄せだと冷凍じゃないか?と思った人も少なくはないですよね。
しかし、取り寄せの場合には保存などが自分でしっかりと管理できますので、解凍する際などでふぐの細胞が壊れてしまうという事を防ぐことができるのです。
□鮮度がいいふぐを食べたくても自分で捌くのはNG
取り寄せのふぐは美味しいという方が多いですが、やはり鮮度がいい状態には負けてしまいます。
そこで心配されるのが、素人調理です。
料亭などの専門店でふぐを食べると、かなりの高額になってしまうため、自分が釣ったふぐを捌いて食べるという人がたまにいますが、この素人調理によって多くの人が命を落としていますので、とても危険なのです。
いつもやっているから大丈夫だという人もたまにいますが、その大丈夫に運がよかった以外の根拠はありません。
そのためどんなにふぐが食べたくても素人調理では絶対に食べないようにしましょう。
美味しく安全にふぐを食べるには、スーパーなどの安価なものではなく、それなりの対価が必要になるのです。