ふぐ料理と言えば日本では多くの人が、高級そうなイメージがある方も多いのではないでしょうか。
確かにふぐも王様とされているとらふぐであれば、かなりの金額になってしまうようですが、それ以外のふぐであればスーパーなどでも販売されている事が多く、比較的安価で購入する事ができます。
確かにふぐ刺しとして食べる事がきるわけではありませんが、からあげやてんぷら、鍋物にして食べる事は可能です。
しかし他の魚同様に簡単に手に入るふぐですが、勿論ふぐを食べる際には注意する必要があります。
またふぐは釣り人にとっても身近な魚ですから中には、ふぐを自分で捌いて食べて居る人も少なくはありません。
ふぐには毒がありますので自分で捌いて食べるのは自己責任と言った感じになっていますが、無免許で捌いたふぐを提供すると逮捕されてしまう事もあるほどに危険な物です。
今回はそんなふぐを食べる際に注意するべき事をご紹介します。
□妊娠中の養殖ふぐに注意
妊娠中は水銀の関係で食べる事が制限されている魚は多いですが、基本的にふぐは規制されていないため、食べても大丈夫だとされています。
しかし妊娠中に食べるふぐは天然ものにしておくことをオススメします。
天然もののふぐをオススメする理由は安心の天然ものだからなのですが、天然ものがどのように安全なのかという事を知るためにはまず養殖ふぐの危険性について知る必要があるでしょう。
養殖ふぐは天然ものに比べて、価格が安いため広く出回っています。
また夏場のとらふぐの禁漁期間にも出荷をされていますので、天然のふぐに比べると多くの個体が必要になります。
多くの個体の出荷が必要という事は、それなりに多くのふぐを急速に成長させる必要があるという事なのです。
という事は急激に成長させるために何か裏技を使っているかもしくは、それなりに多くの稚魚を育てているかのどちらかになるのです。
養殖の場合どちらの業者も存在していますが、発育を促している業者のふぐが問題なのです。
というのもふぐの発育を促すにあたって使われているのが、抗生物質なのです。
なぜ抗生物質を与えている事が問題なのかと言うと、皆さんは残留抗生物質と言う言葉を耳にしたことがありませんか?
残留抗生物質と言うのは、ふぐが食べた抗生物質が分解されない状態でふぐに残ってしまっている物なのですが、妊娠中にこの残留抗生物質のあるふぐを食べてしまうと胎児に影響が出る可能性があります。
更にどのふぐが抗生物質を与えられたふぐなのかという事がわかりませんので、天然もののふぐは全てにおいて避ける事が好ましいと言えるでしょう。
残留抗生物質が残っているふぐの多くは中国などからの養殖が多いと言われていますが、日本にも勿論抗生物質を与えている業者が0ではないため国産の養殖ふぐも妊娠中は避けるようにしましょう。
□ふぐの白子の食べすぎに注意
冬の寒い時期にふぐの白子を楽しみにしている人は非常に多いですよね。
しかしふぐの白子の食べすぎには注意が必要だと言えるでしょう。
なぜあんなに美味しいふぐの白子に注意が必要なのかと思ってしまいますが、ふぐの白子に限らず白子は生命の源を作り出す組織であるため、物凄く栄養価の高い食材です。
栄養価が高い食材なのですが、さらにプリン体も多く含まれているため、食べすぎると通風になってしまうリスクが高くなってしまいます。
そのため今日は白子の塩ゆで、今日は白焼き、今日は鍋に入れてみようという風に旬の味を毎日楽しんでしまうと通風になってしまい、お正月は歩く事すらままならないなんてことにもなってしまいますので、その様な事になりたくないという人は注意をして適度に楽しむようにしてくださいね。
□寄生虫に注意
ふぐは釣り人にとって非常に身近な魚です。
しかし多くの釣り人はふぐの危険性をしっかりと理解していますので、ふぐを持ち帰って食べるなんてことをしません。
しかし中にはふぐの寄生虫であるウミチョウをタイやアジに寄生するウオノエと間違えて食べてしまうなんて人も居るかもしれません。
実際にウオノエは唐揚げで食べる事ができますし、味はカニやエビなどの甲殻類のような味がします。
しかしウミチョウにおいてはふぐの体液を餌にしていますので、ウミチョウの体内もふぐの毒であるテトロドトキシンで充満しています。
個人的にはふぐよりもウミチョウの方が、毒が強いのではないか?と思っているのですが、そんな危険な寄生虫を誤って食べてしまうと本当に大変な事になってしまいます。
勿論寄生虫だけ持ち帰って食べる人はそんなに多くはいないとは思いますが、勿論ふぐ単体を持ち帰った場合にも、しっかりとした処理の方法を知らないとウミチョウが付いたふぐの唐揚げを口にしてしまうかもしれませんよね。
そうなってしまうと、確実に食中毒症状が出てしまいますので、可なり危険です。
ふぐはできるだけ美味しく安心して食べたいですよね。
ですからふぐを食べる際には食べすぎない、素人が調理しないというのが大切です。
皆さんも美味しいふぐを安心して食べてくださいね。